竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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東進衛星予備校の「映像授業+α」 VS 受験サプリ について

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こんにちは。

 

 

日経平均600円近い下落、NYダウも500ドル以上の下落ですか…竹村です。

中国経済のバブル崩壊がどこまで、+北朝鮮の過激な動きなんかもありますから、リスク回避の動きになるのは当然といえば当然ですか。

このままだと週明けもかなり下落

 

 

さて、本日はこの記事を紹介しておきます。

 

president.jp

 

 

なぜ、この記事をとりあげたか?というと、本タイトルの「受験サプリが採算取れるか?」というテーマが重要、ということではありません。

 

そんなの、この記事にも書いてありますが、

 

 50万円×1万円と1万円×50万人は同じ

 

というあまりに単純な話であり、50万人の受講を獲得するための設定として「月額980円」なのです。

 

 

ではこの記事のどこが注目か?というと、

 

後半の「東進衛星予備校の成功」について分析している部分ですね。ページとしては4、5ページ目です。

 

東進の成功は。「映像授業+映像授業で成績を上げるノウハウ」この2つが両輪として機能しているから、ということが書かれています。

 

なぜ東進はリアルの校舎や教室網の拡充も続けているのだろうか。それは、「絶対合格」を請け負うという基本姿勢を貫くには、単に講義動画を配信するのでは不十分だと東進が考えているからである。

 

これの、「映像授業+α」の「αあっての映像授業だよ」という考え方は、竹村が東進にいた15年以上前からずっと「ハイテクとハイタッチの融合」として探り続けて進化させ続けてきたところです。

 

担任は、受講生と定期的に面談を行い、志望校をめざした最適な学習方法を一緒に考える。東進がラインアップしている講義動画は、膨大な数にのぼる。これを気ままに、つまみ食いするだけでは、学習効果は上がらない。受験全科目を網羅し、週ごと、日ごとの中間目標を確認しながら、部活や学校行事との両立をはかりつつ、毎週同じペースで学習を進めていくことも必要だ。的確な学習計画が欠かせないわけで、これを教室における担任指導が支える。

 

この「担任」というアナログ対応あっての東進衛星予備校、の成功です。

 

 

この「+α」の部分=「映像授業で成績を上げるノウハウ」を軽視したために、東進のモデルを真似たはずの代ゼミサテライン予備校は失敗したわけです。その失敗をみている「河合塾マナビスはかなり丁寧にやっている感じがします。

 

いずれにしても、この

 

映像授業予備校 VS 受験サプリ

 

の戦いは様々な形で盛り上がる、と思います。

 

 

竹村の個人的な考えとしては、今のままの受験サプリでは、映像授業予備校がとっている市場をひっくり返す、ということはムリだと思います。

以前このブログでも書きました。

 

ytakemura.hatenablog.com

 

どこまで「進化したサービス」になるか?ですね。

 

 

 あと、個人的にはこの記事でささったところはこの部分。

 

日本の受験産業は、均等に縮小を続けているわけではない。産業を一括りにせず、個々の事業者の動向に目をこらせば、大きな地殻変動が生じていることに気づく。今の受験産業はかつての受験産業ではないのだ。 

 

 「今の受験産業はかつての受験産業ではない」確かにその通りですが、竹村的に言いたいのは、その「業界の地殻変動」を起こして業界をひっくり返したのは、フランチャイズだ、ということですね。

 

塾業界をひっくり返したのは明光義塾がつくった「個別指導塾」というスタイルですし、予備校業界をひっくり返したのは東進がつくった「映像授業」というスタイル。どちらも、それまで無かったスタイルをフランチャイズという仕組みで全国に広げ、制覇したわけです。

いや~フランチャイズって素晴らしいですね(笑)

 

 

本日はこんなところで。