五輪エンブレム問題で考えるフランチャイズにおけるパクリ
こんにちは。
日経はまたまた700円以上の下げで終わりそう、竹村です。
今回の先々週末からの世界株安は中国の人民元の切り下げが発端なわけですが、識者のの話を聞いてもいまひとつよく分かりませんね。こうなってくると日銀、黒田総裁のバズーカの期待論が持ち上がりますが、市場が悲鳴を上げているからバズーカ!という流れはないんじゃないでしょうか。意外性があるからバズーカ的効果、ですからね。
さて、ついに使用を中止することが決まった、五輪エンブレム問題。
今回のこの問題の騒ぎで、世の中における「デザイン」というものの作られ方、裏側ある意味少しバレた感じですね。
ただ、デザインにおけるオリジナリティとは何ぞや、という本質論は別として、今回の佐野氏の仕事の仕方はやはり少々問題があるんじゃないかと、素人としては思いますね。とくに下の記事を読んでその認識に至りました。
このパクリや真似や流用、という問題についてフランチャイズにおいて少し考えてみたいと思います。
ビジネスというのは基本、流行っているもの、成功しているものをマネる、わけです。大昔、ビジネスモデル特許、というような考え方も出てきましたが、機能しませんでした。
いちばん分かりやすいのは飲食、でしょうか。基本は流行っている店をマネて別な店を作ることはOKで、中にはメニューまるごとマネシて、ロゴマークもマネする、なんてこともあります。
最近ではこれが話題になりました。
まぁ、フランチャイズではないですが、こんな会社もあるわけで(笑)。
このブログで過去に書いたこれも(笑)。3年前の記事で、もうどっちがどっちか記憶が曖昧です。
ということで、「飲食」においては、繁盛店をマネて、繁盛店をつくるのは当たり前の手法、なわけです。
もう時効でしょうから堂々と書いて良いと思いますが、あの「牛角」も当時不動産会社をやっていた西山さんが、http://www.gyutetsu.com/←この店のファンで、そこからマネてつくった店なわけです。
「飲食においては」と書きましたが、実は飲食は外から見て分かりやすいだけで、他業界でも、同じようなものですね。
「個別指導塾」という業態は35年前に明光義塾が開発して、そのあとのスクールIE(やる気スイッチ)もITTO個別指導学院も、みんなみんな明光の成功業態をパクったものですね。もちろん言い方としては「明光の業態を進化させた」と各本部は言うでしょうが、いやいや単なる「劣化コピーだろ」と、どちらでも言えるわけで。
ということで、デザインとビジネス、というのは全く違うわけですね。
成功したらマネされる。
これは絶対なのです。マネされないようでは成功とはいえない。
となれば、簡単にマネできないビジネスをつくるか?また、マネがたくさん出てくることで本家がより流行る、ということもあるわけです。
この点について、竹村がスゴイと思うのはBOOKOFFですね。
BOOKOFFの商売のノウハウというのは、完全に公開されているのに、マネできない。単なる規模でしょ、ともっと大きな店舗で対抗したり、BOOKOFFにはないサービスなどで工夫したチェーンは全部潰れましたね。
要はマネできそうで、マネできない強さなのです。
創業者の坂本さんは商売の成功法則のひとつとして「TTP=徹底的にパクれ」と言っています。誰にもパクれない業態をつくりあげたのに、面白いですね。
本日はこんなところで。