マネーの拳の「商売は100%才能」なんて言葉を思い出す…
竹村義宏のフランチャイズBlog
こんにちは。
三井不動産、VW、東芝で商魂が良心に勝った心理とは ←この「黒い心理学」分析は面白いですね、竹村です。
・「普通レベルのモラル」では過当競争のプレッシャーに勝てない
・当事者の本音はやらざるを得なかった
その昔「耐震偽装マンション」の問題がありましたが、あの時はひとりの一級建築士の「個人的な欲望」というところがことの始まり、でした。
しかし今回は企業、そこで働くサラリーマンの心理、ということですから大きく違います。
そして、上の記事が分析する「黒い心理学」が本当なら、こういうことは企業という組織の中で常に起こる可能性がある、ということになります。沢山の人が働いて激しい競争をしている大企業のほうが、そのリスクが大きいともいえます。
そんな「企業で働く者の心理」なんて考えてたら、久々にこの漫画が読みたくなりました。早速、昨日からKindleで今7巻まできましたっ(笑)。
三田紀房さんの「マネーの拳」ですね。「マネーの虎」を思い出させるタイトルからのわかるとおり、もう10年前の連載なんですね。この「会長」はフサイチの関口房朗っぽいところからも一昔前、を感じます。関口さんは今、何をされているのでしょう?
この漫画の肝は、
経営者と従業員(社員)の違い
ですね。それを双方の立場から実に見事に描いてます。
「商売というのは100%才能」
この言葉は重い、ですね。
第4巻に、ビジネスというのはコロンブスの新大陸発見のようなものだ、というくだりがあり、そこで、
その船に金を出す者(出資者)
新大陸を信じる者(社長)
その船に乗り込んだ者(社員)
という、3つに分類する説明があります。
この3つは立場が違い、考えているレベルも違います。
だから、いい時はいいですが、悪くなれば利害が対立します。
それが「経営」ですね。
そして、誰もまだ見たことにない「新大陸」を見つけて、信じ続けられること、それが「才能」。立場の違うものを束ねて船を前進させていくのもこれまた「才能」です。
だから、「商売は100%才能」。
なんですね。
本日はこんなところで。