とある個別学習塾FCの「3年は赤字を覚悟してください!」トークとは!?
こんにちは。
独学ホームレスの描いた絵が大ヒット ←これはいい話ですね、竹村です。
アメリカでの話ですが、こうなれるホームレスは日本にだっているでしょう。「助けて欲しい」というメッセージボードで40ドル集め、それで絵の具を買ってというのはいささか出来過ぎ感はありますが、「YouTubeのハウツー動画で描き方を学んだ」というところにリアリティがあります。
今の時代、時間とスマホがあれば何でも学べるわけです。分野によっては超短期間でプロの域に近づけるでしょう。
と書くと、今ネットで少々話題になっているこの話題→ ホリエモン「寿司職人が何年も修行するのはバカ」発言 、を思い出しました。これもどう考えても今の時代「飯炊き3年、握り8年」はない話、ですよね。
いくら皿洗いしたって技術は身につかないですし。
そこを、
寿司職人の修行というのは若手を安月給でこき使うための戯言
と身も蓋もなく言い切っちゃうのがホリエモン流で、業界としては言ってはいけないところをつかれるので、怒ります(笑)。
技術やおもてなし、
その精神も、長い時間をかければいいというものではなく、 集中して短期間でキャッチアップできる才能を持つ者もいる。それを短い期間でやったからといって「 大事なものが欠けている」 などと揶揄するのは明らかにおかしい。
というホリエモンに一票、ですね。
さてさて、先週土曜日の武田塾の説明会の際の話を少し書きたいと思います。
いくつかの小中学生メインの個別指導塾のFC加盟説明会に参加された55歳の方が参加されました。
その方にお聞きすると、とある個別指導塾FCの営業マンから、
・3年は赤字でも頑張らないといけない
と言われた、というんですね。
石の上にも3年、でしょうか(笑)。
正直、理解ができません。
「それでフランチャイズに入る意味があるんでしょうか?」
と質問したらどう答えるのでしょう?
恐らく、
「いえいえ、塾経営というのは甘いもんじゃないんです」
とか答えるんでしょう。
その個別指導塾FC本部は、ここで名前は出せませんが、かなり苦戦してるところです。
大手学習塾が母体で個別指導塾をFC展開したところですが、加盟校の経営は厳しいところが多いのでしょう。「撤退」もかなりありますし。
恐らく3年以内で挫折してしまう、撤退率がかなりあるんだと思います。
そんな中で「FC開発」を担当する社員は、その人なりにいろいろ考えているのだと思います。これまで加盟させてきた経験から「いいエリアでやればチラシを撒けば集まりますよ」なんてとても言えないのでしょう。
そこからのトークが、
3年の赤字は覚悟!
です。
そう最初に言っておけば、さすがに「思ったより早く黒字化した!」と言ってもらえる可能性は高いでしょうし、開校して「生徒が来ない!なんとかしてくれ!」と泣きついてきたりしないでしょう。
しかし、20年以上フランチャイズの営業をやってきた者からの意見として、こういうトークは気に入りませんね。
なぜなら、「FC本部としての責任回避」でしかないからです。
3年以内にみんな辞めてしまう、のと3年頑張れば成功するのとは全く違う話、です。
そんな本部と契約しちゃいけませんね。
「3年の赤字は覚悟!」なんてトークしている営業マンは、即刻加盟開発の職から外れ、自分の契約した加盟校のフォローを全力ですべき、ということです。
本日はこんなところで。