洋画家、絹谷幸二さんの「私の履歴書」〜皆と同じ答えを出すのは間違いである
こんにちは。
絵はうまくなっちゃいけないよ、竹村です。
今、日経本紙朝刊の「私の履歴書」が洋画家の絹谷幸二さん。これが以外と面白い。
この「絵はうまくなっちゃいけないよ」は絹谷さんが芸大に合格したあと絵の先生から言われた言葉。
その意味は、受験合格前は「1+1=2」という正解を求めて勉強したが、合格してからは違う。芸術は皆と同じ答えを出すことは間違いである、ということを教えているわけです。
絹谷さんは「1+1が3や10になる絵を描くには、自分がこれだと信じる道を貫くしかない」と気付き、それまで野球のチームワークなどで培ってきた「協調性」を捨てる、のです。
以後、芸大の先生のアドバイスされても、それを素直にきいて自分の作風を曲げることはしない。妥協せず我が道を貫く、わけです。
この姿勢がいい、ですよね。
これは「芸術」だから、でしょうか?
いや、違いますね。ビジネスだってもはや「1+1=2」なんて商売をやっていたのでは競争に勝てない時代でしょう。皆が少し考えればいきつくところにある「正解」を追い求めたって、大きな成果は出ない、それはビジネスも商売も同じです。
協調性より信念、これもそのとおり。
「いい人」だけでは、どうでもいい人、で終わります。
本当は経済学部だって、入学したしたからには、「1+1=2」という皆と同じ答え=正解を追い求める世界じゃないんだよ、ここからはビジネスで通用する、違う能力を磨くんだよ、と教えるべき、なんでしょう。
日本の大学では程遠い話なんでしょうか?
そういえば「大学生」といえば昨日はこのニュースがアチコチで。