竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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FC加盟検討における既存加盟店へのヒアリングについて

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こんにちは。

 

女子学生が就職したい「人気ランキング」100 ←これは少しビックリ、ですね、竹村です。

 

上位に銀行が並ぶ、だけでも個人的には大いに?ですが、「みずほ」が第1位はないでしょう。会社業績だけでなく福利厚生や労働条件を重視して選ぶ傾向、と記事にはあるものの四季報の情報とか比較しないんでしょうか?定期的に不祥事もありイメージも良くないはずなんですが...

まぁ、新卒の就職ランキングというのは「その他大勢」の学生が選ぶランキング、であることは昔から変わらないわけですが、それでもわからない「みずほの1位」です。

 

 

さて、本日は「加盟しているオーナー=既存加盟店へのヒアリング」というアクションについて。

 

武田塾でもその希望はたまにいただきます。

たまたま昨日もそのような希望がありました。「できればうまくいっていない校舎の話を聞きたいんです」という。

 

武田塾の場合、直接やってる方の話しを聞いたい、という方には次のようにお話しています。

開校している校舎はHPでわかりますので、本部を介さず直接アポをとって訪問していただいてOKです。

ただ、後から既存校のオーナーから本部にクレームが入ったケースもありますので、そこは注意して訪問して下さい。

とアドバイスしています。

 

実際、「近くにいるので少しだけ話しがききたい」と突然訪問されて断れず会ったら、ピントの外れた質問ばかり。かなり失礼な人だと思うので、あの人は加盟させない方がいいですよ、と既存オーナーから言われ、その方の加盟をお断りしたケースもあるのです。

 

 

先のようにアドバイスして、実際回られるオーナーもいれば、回らずに加盟されるオーナーもいます。いちばん訪問した方は、その時点で開校している校舎の8割の話を聞いた、という方もいます。

 

フランチャイズに加盟する上で、加盟する前と後で話が違うというのは絶対に避けたいところです。それを避けるためのアクションとして既に加盟しているオーナーの話を聞きけばよいのでは、という考えはよくわかります。

 

 

ただ、竹村的にはこの「既存加盟店へのヒアリング」というアクションはかなり注意が必要で、そこがわかっていないとムダどころか、目的に対して逆の成果しか出ない、と思っています。

 

 

具体的にみてみましょう。

 

手元にある、フランチャイズ加盟ワークブック(フランチャイズ研究会編)」の既存加盟店へのヒアリングのページについてみてみると...

 

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このような質問項目例が。

 

f:id:ytakemura:20160614072812j:image

 

どうでしょう?

 

「どうでしょう?」と言うのは、これを質問される既存オーナーの立場から考えてみて欲しいのです。

 

・この本部に加盟して苦労したことはなんですか。

・売り上げ予測との乖離はどれくらいですか。

・一日あたりの来客数と客単価を教えてください。

・現在の形状の問題点はなんですか。

・今後の事業の見通し方向性はどうですか。 

・・・

(全て上記ワークブックより)

 

冷静に考えて、「今このフランチャイズを検討しています」という方から、上のような質問をされたら、どう思いますか?

 

こんな質問を連発された場合、既存オーナーはかなり気分を害する、のではないでしょうか?

こんな質問をしてくるやつはそもそも成功しない、と思ってしまうオーナーも少なくない?と思います。

 

 

だから、好意をもって正確な情報を答えてくれない場合が多いのです。

 

 

そして、これは竹村の経験則からですが、

 

成功しているオーナーほどこのビジネスは簡単じゃない、甘く考えてるなら加盟しないほうが良いよ、という傾向があり、成功していないオーナーは「悪くないよ」という傾向がある、のです。

 

なぜ、そうなるか?は少し考えてみてください。

 

 

ヒントは、

 

「あなたは私じゃない」

 

♪わたし以外わたしじゃない、んですから、わたしの話がどこまで参考になるの?

やるのは「あなた」でしょ?当たり前だけどね~♪

 

ということです。

 

 

この続き、明日書きたいと思います。

 

 

本日はこんなところで。