教育の老舗、学研HDも伸ばすのは「塾部門」という話
おはようございます。竹村です。 水曜日の朝です。
昨日の日経朝刊で、ぜひ解説しておきたいおきたい記事が。
(会員限定記事なので、最後に全文コピーをはっておきます)
竹村の現在メイン分野の「塾」に関わる記事で、「学研ホールディングス」が「塾部門」の収益を大幅に伸ばす計画、という内容です。
「学研」は古い世代の方は、よ~くご存知の、「教育」分野の老舗企業。 竹村と同世代の方なら、「科学」と「学習」についてくる「付録」が楽しみで仕方ない小学生時代を過ごした方も多いのでは?
そんな、「科学」と「学習」も2009年冬に廃刊。 膨大な学習コンテンツを保有しながら、「学研ホールディングス」の業績の低迷は長きに渡りました。今でも本屋の学習書の本棚をみれば、「学研」の図鑑はまだ目に付きますが。 その「学研」が古くから手がけているのが、「学習塾フランチャイズ事業」です。
「学研まなぶくん」という、「学習機」を使った教室。いわば今の「eラーニング塾」につながる学習塾を大昔からフランチャイズで全国展開しました。 東進衛星予備校のFC開発時代に、東北のド田舎で、この「まなぶくん」15台で、200名近く集めている塾を見てびっくりした思い出があります。もう、20年近く前の話になりますが。
で、その後は、「学研」ブランドの低迷の中、「まなぶくん」は「PCソフト」に進化して、パソコンで学習する塾として生まれ変わり、こちらもFCで展開します。 これですね。
フランチャイズ募集はこのサイトですね。
この6月を見ると、全国で10校近くオープンしていますので、かなり積極的に募集しているのでしょう。 で、「学研ホールディングス」も全事業の中で、この「学習塾事業」がいちばんの「成長部門」である、ととらえているというのがこの記事です。 竹村としても、過去の膨大な「学習コンテンツ」を保有する老舗教育産業が、どう動いていくか?というのは常々注目していました。あちこち、いろいろ手を出しましたが、やはり手堅く伸ばせるのが、「学習塾」分野、ということになるんですね。
そうだろうなぁ、と思います。 とくに中高年の方の一部には未だに「学研ブランド」が少しは通用する、と思っている層もいるので、そんな方は「FC募集」の見込みとしては加盟させやすいのでしょう。
今の小学生の親御さんの30代前半~20代になると、もはやほとんど「学研」世代じゃなくて「ベネッセ」世代なんですがね。 いずれにしても、「ヒーローズ」の敵ではない、と思ってます。
最後に、今回「学研ホールディングス」の業績を細かく見てたら、「学習塾」事業と並んで収益が良いのが、これ。
懐かしいっ。「BOMB(ボム)」ですね。 「科学と学習」は儲からなくなったのでやめても、こちらは雑誌まで健在。 そこそこ儲かってるようなので。 しかし、ご覧のとおり、これはもはやかなりエ○の領域ですね。 創刊33年ですか・・・「教育の老舗」の懐は深いですね。
今回はこんなところで。
以下日経記事からのコピーです。
学研HDの塾事業、営業利益6割増目指す 15年9月期に> ~以下日経記事からのコピー~ 学研ホールディングスは、教室・塾運営事業の営業利益を2015年9月期に15億円と、12年9月期予想に比べて6割増やす計画だ。主力の小学生向け学習塾に加え、家庭教師派遣や社会人向けなどの新規事業を伸ばす。使用する教材のデジタル化を進め、提携先などに販売することも収益を押し上げる。 売上高は13%増の230億円を目指す。主に小学生を対象にした「学研教室」のほか、大学生向けの補習などの新規事業を伸ばす。海外では現在、シンガポールで教室を運営しているが、日本人の駐在者が多いタイなどにも進出する。11年9月期までに不採算教室の閉鎖を進め、規模が縮小した分を補う。 学研HDはグループで保有する教材や学習参考書などのデジタル化を進めている。塾事業では利用する教材をデジタル化し提携先に販売するほか、タブレット端末などを利用し、家庭教師派遣サービスを拡大させる