竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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村田裕之先生「シニアシフトの衝撃」セミナー~有望市場こそ「緻密に」考えろ!

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おはようございます。竹村です。 昨日の北朝鮮のミサイル発射は本当に困ったものです。 報道によれば、アメリカ本土まで充分到達する飛距離、とのことですから、今後国際社会に様々な影響が出てきそうです。 北朝鮮は世界的に見れば小国で「力」を持った国ではありませんが、そんな「狂った小国」でも、こんな大陸間弾道ミサイルを保持すれば、「脅威という力」を持った国になります。 「発射時期」に関するフェイントみたいな報道も良くわかりません。韓国国防省がネタ元のようですが・・・ さて、昨夜は、村田裕之先生の 「シニアシフトの衝撃」発刊記念セミナー に参加しました。 このダイヤモンド社主催の「著者セミナー」の企画はいいですね。 本の宣伝、本を読めば同じ、 なんてネガティブな見方もあるようですが、 やはり、「著者」自身の生の話を聞けるのは大きな意味があると思います。 さて、 紙おむつ市場は、 既に、 子ども用 1400億  <  大人用 1500億 になっている、という話から始まった、このセミナー。 コンビニで「大人のおむつ」が当たり前に売られる、と言う話です。 高齢化の中、「シニア市場」は毎年確実に大きくなっています。 が、 ビジネス的に見ると、その市場を狙って商売をしていれば、年々確実に売上が増えていく、というほど甘いものではないようです。 実際に、今回のセミナー参加者は、 「シニア市場で商売をやっているが、なかなか苦労している」 という方が多い印象でした。 その理由ですが、ひとつは「市場」というのはそういうものである、ということです。 とくに「シニア市場」のようなどこから見ても将来有望、というような市場にありがちな傾向ですが、以外に最初は商売にならないのです。 「有望市場」というのは、徐々に、潜在的に「需要見込み」のマグマが蓄積されていき、それがどこかで、噴火、ブレイクするわけです。 村田先生のような専門家はその「マグマの微動」みたいものを感じられるわけです。 そして、もうひとつ、「シニア市場」をターゲットにした商売が意外と難しい理由は、その 「シニア市場」というくくり方 にある、というのが村田先生の持論。 「シニア市場」=60歳以上の市場 では大雑把すぎる、とうことです。 セミナーでの言葉をそのまま記せば、 「そんな大雑把な捉え方でおっとり刀で商売をしているところは失敗する」 ということです。 この言葉はよく理解できます。 竹村の専門のフランチャイズで言えば、 「これからは個人起業間違いなく増えるので、そこを狙ったFCを出せば伸びる」 なんて、考えで本部を始めたって、まず失敗します。 確かに「個人起業」の市場は今後ますます大きくなりますが、 「個人起業向けFC」にも色々な「くくり」 があり、そこを見ずに勢いで突っ込んでうまくいくほど甘くありません。 ビジネスはダボハゼ釣りではないのです。 というこで、「シニア市場」に話を戻します。 「シニア市場」も、 間違いなく伸びる、 ではなく、 緻密に考えなければダメ なわけです。 50代、60代、70代ではライフスタイルも消費行動も大きく違うわけです。 例として挙げられていたのは、 「健康」。 シニア市場において「健康」は間違いなくキーワードです。 が、 50代女性の不安は、「肌のおとろえ」 60代女性の不安は、「関節痛」 なのです。 だから、 50代女性には「サプリ」がヒットし、60代女性には「運動」という言葉が響くんですね。 そんな細かな事例、分析の話があり大変勉強になりました。 団塊世代」が75歳というキー年齢になる「2025年」には、 70歳~82歳のネット利用率が50%を超える なんて分析もそりゃそうだ、と思いながら少々驚きますね。 あと、10年ちょっとで、半分の爺さん婆さん(田舎まで含めて)が、 タブレット端末でAmazonに注文した照りする、ということです。 それこそ「シニアシフト」です。 あと、フランチャイズとして成功している 「カーブス」 がシニア市場でのビジネス成功事例として取り上げられました。 なかなか面白い村田先生の分析でしたので、これについては、次回書きます。 今回はこんなところで。
シニアシフトの衝撃シニアシフトの衝撃
(2012/11/16)
村田 裕之

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