竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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東進衛星予備校VS河合塾マナビス 進学塾も続々「映像授業」!?

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こんにちは。 三代前からマーメイド、親譲りのマーメイド、竹村です。 鈴鹿さんの歌唱は「今までがワザと」だった説に一票、です。 さて、本日はコレ。 進学塾、全国で映像授業 ナガセ、新規開設ペース2倍 河合塾は6割増300教室めざす もう、「映像授業」もコンビニみたいな「開校争い」になってきました。 20年前から永瀬社長は、 「衛星授業(当時はVODでななく衛星放送)でディファクトスタンダードをとる!駿台代ゼミ・河合を引っくり返す」 と言っていたわけです。 これが社長の「先見性」ですね。2年後、3年後どうなるではなく「未来」を見て2年後、3年後を考えるわけです。 会社の掲げる「将来ビジョン・大きな目標」が、自分たちの奮闘により実現できる、と固く信じて仕事をしているサラリーマンは意外と少ない気がします。「社長はまたデッカイことばかり言ってて…」とか。 でも、実現する時は実現するのです。サラリーマンなら「会社の夢」を共有して仕事をするべきです。 なんて偉そうなことを言いますが、20年以上前のサラリーマン竹村が「東進がひっくり返す」と確信していたか、と問われれば正直、YESと言い切れません。 ただ、「大きな相手に対して戦っていく楽しさ」は日々感じていました。ガミラスと戦い続ける宇宙戦艦ヤマトみたいなモンですかね。その辺が永瀬社長の「リーダーシップ」だと思います。 記事中に、「(東進は)ハイスクールから衛星予備校に軸足を移す」というくだりがありますが(実際はもう数年前に移っている)、当時衛星事業本部の仲間と焼き鳥屋で飲んで、少々酔いがまわれば「10年後にはコッチが主役!」くらいの会話はしていたと思います。そんな程度です(笑)。 ここまでは、前置きです。 この記事でふれておきたいところが、2つあります。 ひとつは、

授業料は1科目につき約7万3千円。1回90分の授業を3~4カ月で約20回分受けてもらう内容だ。

という部分です。 まず、この「20回」というのが何故20回か?ということについて。これは、予備校の「年間授業の回数がだいたい20回くらい」だからです。えっ年間なのにそんなに少ないの?と思われるかもしれませんが、予備校は通常授業の他に夏期講習、冬期講習、直前講習など「講習」があるので、「年間の通常授業は20回」なんてことになるのです。 昔は1週間に1度づつ受けていた授業を、「まとめて受講できる」のが衛星授業のメリットです。 普通なら1年かかっていたものを「3~4か月」で集中して受講できるわけですから、これはシステムとして非常に優れているわけです。 でもまだまだ、この部分を「勘違い」している方が多いですね。 映像授業は「一流の先生の素晴らしい授業を受けられる」ことが最大のメリットだと。 そうではないんですね。 いつからでも「まとめて」「集中して」受講できる、ことが最大のメリットなのです。 しかし、本当は、映像授業のもうひとつの大きなメリットがあるのです。 それは… 「同じ授業を繰り返し何度も見れる」 ということです。 一度聴いてわからなかった部分をもう一度繰り返せる。 もう一度最初から同じ授業をみて復習する。 そういうことが可能なのが映像でやる予備校、なのです。 ただ、この「繰り返し見れる」というメリットは実際にはあまり強調されていないのです。 そこにはやはり「予備校側の論理」というものが存在するので、といえば分かっていただけるでしょうか。 「同じ授業を何度も繰り返し見る生徒」ばかりでは予備校側が困る、のです。 で、この予備校業界の「矛盾」的問題点は、竹村の中で、今「オススメFC」として紹介している 日本初授業をしない塾 武田塾 につながっているのです。 「授業をしない塾?」そんなのあり得ない、と思われる方も多いかもしれませんが、20年前に「画面だけの授業」の予備校も、同じくらいに「ヘン」だったのです。 少なくとも「いずれ生徒は生の授業より衛星授業を選ぶようになりますよ」ということを理解いただけるのは本当の少数派でした。 最後に、この記事でふれておきたいところがココ。

コベッツの映像授業は1科目あたり月額約1万円と対面授業のほぼ半額。すべての授業を対面方式で受けると授業料がかさむため、より細かく指導を受けたい場合は対面による授業を、そうでない場合は映像授業を薦める。

これは完全に失敗パターン、なのです。 何故、東進や河合の映像授業が生徒の支持を得ているか?といえば、「映像授業の価値」というのを「生より映像のほうが成績が上がる」というところにおいて軸がブレないからです。 城南さんは立派な上場企業ですが、 何故、1講座90分×20回の授業に7万以上払うのか? 何故、映像予備校のほうが生授業の予備校より生徒一人あたり単価が高いのか? そのリサーチができていないのでは? と正直できていない、と思います。  「映像授業」と「生授業」の中途半端な組み合わせ  「映像授業」を「生授業」より下におく  「映像授業」の授業料を「安く」設定する これは全て失敗パターンです。 こんな中途半端な事をするなら、「映像授業では成績は上がりません!」くらいのことを打ち出すべきです。「反映像授業派」は必ずいるので。 本日はこんなところで。 「人気ブログランキングに参加中! ワンクリックが励みになります。
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