タブレット教材で塾・予備校が消える?教育革命が起こる?そんなワケ100%ありません
竹村義宏のフランチャイズBlog
こんにちは。
本日で11月も終わり。今年もあと1か月、竹村です。
本日は日経本紙朝刊のこの記事について。
授業に「タブレット革命」
こういう記事が出ると、
学習塾とかいらなくなりませんか?
的な質問をいただきますが、100%ないですね。
塾に行く派と自宅タブレット派に分かれてく、なんてことも起こりません。
タブレットによるeラーニングはどんどん進化し、素晴らしいことができるようになる、これは間違いない。
ただそれは、学習の
道具
の域を超えることはありません。
「道具」である以上、その使い方で大きく成果が変わるわけで、そこに「人」は絶対に介在します。
「人」はいらなくて、タブレットの超魅力的なソフトによって、それまで勉強しなかった生徒が別人のように勉強して成績が上がる、なんてことは起きないのです。
普通の感覚であり得ないですよね。
20XX年、画期的なタブレット教材開発によって、それによって生徒の学力が激変した!
産業革命のような教育革命が起こり、それまでとそこからで、人類の学力は全く変わった!
とか。
学校の教科書もタブレットにいずれなるかもしれません。そうなれば、英語でリンゴの絵のところを押せば、ネイティブの発音でappleと発音される、でしょう。SoftBankの孫さんが言うとおり、これは素晴らしいことです。
ただそれは、30年以上前、竹村が中学の時代に英語の先生がテープレコーダーのカセットをガチャっと押してやってた部分が格段に進化した、だけです。「教育革命」なんてものではありません。
この頃、電車の中でスマホで英単語の学習をしている生徒を少しづつ見かけるようになりました。
これは良いと思うわけです。
「単語カード」の役割をスマホが担っているわけですから。
通学時間を有効に使えて、成果も上がるはずです。
単語カードより1.5倍の効率かもしれません。
が、この通学時間を利用して、スマホの動画で学校の授業よりずっとわかりやすい予備校授業を毎日見ていけば、成績が上がるのか?これはNOですね。
それなら、予備校講義をそのまま本にした、「実況中継シリーズ」「実況放送シリーズ」を読んだほうが効率的ですね。
タブレット、eラーニングはあくまで
「教材」=教える材料
です。
これをキチンと認識することが大事です。
ただ、多くの塾、予備校は今まで「人」がやっていた部分を「技術的に進化した」教材がどんどんカバーしていくというレベルで解釈するでしょう。
そういうところは失敗します。
過去のブログ記事でコレを。
東進時代の昔話ではありますが、本質は何ら変わってません。
教育における「ハイテクとハイタッチ」の成果を20年前から学ぶ
本日はこんなところで。
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