竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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「親より子が優秀、そんな孝行息子が親を救う」はFCではよくある話

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こんにちは。 本日はすっかり遅い更新ですいません、竹村です。 さて女子フィギュア3人娘の今夜は?!?真央ちゃんにはここらの「大逆転合格」的巻き返しを期待しましょう。 さて、日経本紙夕刊の今週の「人間発見」はセブンの井坂社長、ですね。 セブン―イレブン・ジャパン社長 井阪隆一さん コンビニに限界なし(4 今回、セブンイレブンがアメリカのサウスランド社の立て直しをする話が出ています。

ハワイのお店はアメリカのサウスランド社(現セブンイレブン・インク)が運営していたのですが経営が芳しくなく、日本のセブンイレブンが89年に救済に乗り出したのです。

その「救済」の責任者として井坂さんが送られたわけです。 ご存じでない方もいるかもしれまんが、アメリカのサウスランド社というのは、「セブンイレブンの本部」です。日本のセブンイレブンは、イトーヨーカドーが、このサウスランド社に加盟する形で始まったものです。 その後日本のセブンイレブンは伸びていくわけですが、その間になんとアメリカの本家のセブンイレブンは流行らない店になりサウスランド社の業績は悪化。 井坂さんの第一印象もひどいものだったようです。

ハワイのお店は、缶ビールなどを山積みしてディスカウントして売っていました。商品を売って利益を得るというよりも、メーカーに売り場スペースを売ってもうける場所貸し業のようでした。サンドイッチはお店で作り、品質はまちまち。日本のような専用工場はありません。「これは本当に一からつくり直さないといけない」と思いましたよ。

そこから、日本のセブンイレブンによる本家アメリカのセブンイレブンの「立て直し」が始まるわけです。 最終的にサウスランド社を買収する、という形でアメリカでダメになったコンビニという業態を再生させました。 優秀な加盟店がダメな本部を救済した、という事例ですが、実はフランチャイズ業界において、ない話ではありません。加盟店による本部企業の買収、というケースはこれまでいくつかありますし、また、別のパターンとして、本部を「超えて」しまった加盟店がチェーンから「離脱する」というケースもあります。 「本部が親で加盟店が子」なんていうフレーズがその昔よく使われました。その時は、「子は親の言うことを聞け!」的な意味で使われていたわけですが、これはまさに人間と同じように、優秀な子どもというのは親を超えていくケースも多くあるわけですし、親の対応が悪ければグレる子どもも出てきます。 そんなことを考えますね。 最後に記事に戻って捕捉すれば、「コンビニ」という業態はアメリカ生まれなわけですが、それを現在の「コンビニ」にしたのは日本ですね。現在東南アジアをはじめ、世界各国に「コンビニ」が業態として「輸出」されているわけですが、それは「日本式コンビニ」です。 その原点が、この井坂さんのハワイのコンビニの改善、立て直しにあるわけですね。 本日はこんなところで。