脱サラ起業には「事業+生活費=資金計画」の発想が必要です
竹村義宏のフランチャイズBlog
こんにちは。
今日の夕方は「春」を感じましたね、竹村です。
ここから「三寒四温」で春の訪れ、ですね。
本日は「FC起業の事業計画書」について少々。
フランチャイズ本部が出している「モデル収支」を月次の計画に落としていく、細かい項目に落としていく、のが「事業計画書」です。
まず、「FC起業における事業計画書」についての一番大切なポイント。
それは、
自分で作る
ということです。
恐ろしいことに「自分で作らない」方もかなりの割合でいます。本部から「これが標準です」という形でExcelデータをもらい、その「売上」のところだけ下にいじって「堅めにみておく」なんてのは、「作った」うちにはいりません。
あと多いケースは、本部からもらった「事業計画書」について、「これは甘いですよね」とか「この経費はこれじゃおさまらないでしょう」とか首をひねりながらブツブツ言うタイプ。こういう「評論家」タイプは事業、商売には向きません。
そんな暇あったら「自分で作る」のです。
そもそも本部から立派な「事業計画」を出すから、「基本的にこれを信じてやればいいんですよね?」なんて勘違いして加盟する人が出てくるのです。本部の事業計画だと半年で黒字になっているから、まぁ最悪でも2ヶ月ぐらいのズレで8ヶ月で黒字…というような考え方にはあまり「意味が無いのです。
本部から提供されるのはあくまでも事業計画の「フォーマット(=項目)」であり、数字の部分は自分がやったらどうなるか?という視点で、本部のモデルや実績を参考に「自分の数字」を入れるべきです。
あと、個人の方が脱サラで取り組まれる場合は、「事業計画」とあわせて、
「生活費の支出計画」
を出しておかねばなりません。
これは当然ながら「事業計画」とリンクします。
基本的な考え方としては、まずは「事業計画」で立ち上げから「最大にお金が出ていく」時期と金額を明確にすることです。飲食業のようなオープン時に売上が高くなるような業態ならば「開店時」ということになりますが、「学習塾」のような業態は生徒ゼロから始めて、損益分岐点かに達するまでは「赤字」期間があります。
その「赤字期間」が何ヶ月で、最大どの程度の赤字が出るのか?
これをしっかり「事業計画」で出すわけです。
それと、赤字期間中の「生活費」です。
式で表現すると、
初期投資+損益分岐点までの赤字額+生活費(○万/月×赤字期間の月数)
この計算をしておくことが大事です。
サラリーマンからの脱サラ起業の場合は、この
事業+生活の「資金計画」
をたてて取り組む発想が必要で、これは本部に任せることではありません。
くれぐれも、このチラシを撒いて生徒が入らなかったら来月の生活費はどうする?
なんてことにならないように。
本日はこんなところで。