竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

フランチャイズ業界30年 FC専門家の情報発信。
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大丈夫か!?「いきなり!ステーキ」 飲食FCにおける「立地」と「業態力」を考える

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こんにちは。

 

“社長”早慶戦!←これなかなか面白いですね、竹村です。

 

しかし、学生数が圧倒的に早稲田が多いにも関わらず、「慶應が11,993人、早稲田が11,229人」で慶応のほうが社長の輩出数が多いとは!一部上場企業の社長輩出数でも慶應が160人、早稲田が112人。これまた完敗。

 

さて、本日はフランチャイズにおける「立地」について少し書いてみたいと思います。 実は、現在武田塾のFC加盟検討者の方々に対して、市川校と池袋校の2つの校舎を案内しているのですが、その池袋校に向かう途中に立ち食いステーキ業態「いきなり!ステーキ」がオープン。

 

昨年の10月にオープンしたんですね。 昨年の3月のフランチャイズ・ショー(ビックサイト)では会場でステーキを焼いてフランチャイズの積極募集にむけてPRしていました。 で、その「いきなりステーキ」の池袋南口店、なんですが…あまりお客さんは入っていない ですね。

 

昼時はそこそこいっぱいなのですが、校舎見学の方をお連れする夕方~夜の時間帯はかなりのガラガラ。立ち食い業態でこれは厳しいでしょう。

 

この状況を見て思うのは、この店はB級立地、1.5等立地で繁盛させるほど業態力はない、ということです。 同じ「いきなりステーキ」でも、例えば神田店なんかは今でも行列をつくってたりするのです。 でも、この池袋店は入っていない。 立地的に駅から5分位歩き、メインの通りから、10メートルくらい奥に入ったところですので、立地が最高、とはいえません。しかし、その20メートル奥にあるSUBWAYやさらに50メートル奥にあるCoCo壱番屋は、そこそこ繁盛しているのです。

 

これは「業態力」の差です。

 

竹村が過去に関わっていたFCでいうと「炭火焼肉酒家 牛角」はやはり図抜けて業態力が高かった=ちょっと悪い立地でもお客を呼ぶことができました。 当時、牛角は駅前一等立地ではなくてクリーニング屋立地(駅から少し離れたところ)でもOK、というのが定説でした。 これはFCとして本当に大きいのですね。  

 

出店立地に困らない→スピード展開できる  

家賃が安いところに出店が可能→収益性が上がる

 

というわけで。 飲食業は立地選びに失敗すると、その後の販促でお客様を獲得してく、というのはなかなか難しい、やはり「立地8割」というところがあります。

 

そこをフランチャイズの業態力で「立地5割」程度までもっていくのが本当なのですが…「いきなり!ステーキ」は果たして!?

 

本日はこんなところで。