竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

フランチャイズ業界30年 FC専門家の情報発信。
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「ステーキけん」のFCオーナーブログ~これも炎上マーケティング!?

竹村義宏のフランチャイズBlog

こんにちは。

 

旨い塩辛が食べたい、竹村です。

 

年初からネットでかなり話題になっている、 「ステーキけん」のフランチャイジー(加盟店) である、タカハシエンタプライズの亀島社長のブログについて。

 

まずは、これが問題になった昨年末の亀島社長ブログです。 2012年を振り返って 確かに、過激の度を超えた内容であり、 「オーナーブログの個人的発言」としても問題はある内容だと思います。

 

昨年を振返っての反省、として以下のようなものをあげ、 ・福岡時代、インフルエンザにかかってもお店に立っていた ・福岡時代、業務スーパーで自腹で肉を買いに行くこともあった ・味のないまずそうな春雨を出した ・ゆでて水を切っただけのもやしを出した ・極太の茶色くなったキャベツを出した ・腐ったブロッコリーを出した ・カレーは肉が入っていなかった ・閉店前に来るお客様に冷たくしたり、断ったり、割れたハンバーグや古くなった肉を出した ・エアコンが壊れていて、店内の温度が39度になった ・暑すぎてすぐにサラダバーが腐敗した それを「絶対店を改善する!」という根性で改善していった、ということなのですが、 ネットでは、やはり「改善前」の部分だけ切り取られ、 「内部告発」 的に拡散するわけです。 正直「10年前はこんなこともあった」というレベルの話なら、許される、 とは思いますが、「その年」の話ですから。 店名もそもまま出ていますから、 行ったお客様は、そうかあの時の春雨サラダは・・・ と思い出すでしょう。

 

このブログがネットで炎上したということで、 年明けに亀島社長が、それに対する記事を投稿。

インターネットにおける事実と異なる報道につきまして

 

主張はわかりますが、これで済むもの、とも思えません。 >お取引先の方々、FC、委託店舗の方々、そして何より消費者の方々、 ご心配をおかけいたしまして申し訳ありませんでした。どうか安心なさってください。 この二行で済むものではない、ということです。

 

一応、そのあたりについては、 >当Blogに関してですが >・まず、このBlogは私なりの「ジョーク日記」です。 >本音と建て前、フィクションが3割ずつと考えていただければ幸いです。 という考えを示し、理解を求めておられますが。 ただ、普通に考えれば、 この記事のネット上での「拡散」によって、 同じく「ステーキけん」の看板を掲げる、全国のフランチャイズオーナーが大きなマイナスを被った ことは事実です。

 

とくに、現在「ステーキけん」は3年前くらいの躍進期とは違い、低迷期に入っており、 こういう時期の、こういった「マイナス情報」は、 消費者の、  「やっぱり・・・」  「だからあそこは・・・」 感を増長します。 だからより罪は重い、と思うのです。 一人のオーナーの発言で全体がマイナスイメージを被るのですから。

 

ただ、別の見方、解釈もあります。 それはこの手法は、 ある意味、FC本部であるエムグランドサービスの井戸社長もとられてきた、 炎上マーケティング の手法、ともとれるからです。

 

過激な発言をネット上で行い、「炎上」させ、多くの人から叩かれるが、知名度は上がり、一部のファンの厚い支持を得る、 という手法です。

 

その視点からこの亀山社長のブログを読めば、 最悪の状態の店をお客様のために改善したスーパー店長 の話なのです。 ですから、このブログを読んで、 亀島さんのファンになる、 という方は少なからずいます。 そう考えると、 これは常々申し上げていることですが、 フランチャイズ本部は社長が全て とだと改めて思います。

 

この亀島社長は、もと直営店の店長ですから、本部社員ですが、 全国の加盟店のオーナーも、 井戸社長の「言動」に惚れて加盟した、という方が多いはずです。 であれば、ちょっと元気な仲間の加盟店が、 こんな 「炎上マーケティング」 を使うのも、想定内なのかもしれません。 で、こんな状況をプラスに使うこと も考えているのかもしれません。

 

今回の騒動から確実に言えることは、 「ステーキけん」は店によって大きな差がある ということです。 同じ看板を掲げる「フランチャイズ」でも、 料理の提供レベルを均一化する という方向性を本部は重視していないようです。

 

井戸社長流に言えば、 「どこでも同じがイイなら、ステーキガストへ行け!」 ということでしょう(笑)。

 

ちなみに竹村は、この店は実家である茨城県取手市の店舗しか経験したことはありません。 この店舗は、この値段のバイキングレストランとしては充分、と思ってました。 食いまくる子ども3人を連れて行くには良い店で、3度行きました。 色々な店があるわけですね。

 

<この記事の関連記事> 「60秒キャンペーン」はプチ炎上状態~これも「炎上マーケティング」か!

 

本日はこんなところで。

 

 

 普通は言えないことを言っていく、という姿勢は素晴らしいと思います。

 

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井戸 実

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