ワットマンがハードオフから離脱~FCにおける「競業避止義務」とは!?
こんにちは。
昨日はひとつフランチャイズ関連ニュースがありますね。
株式会社ワットマンとのフランチャイズ加盟契約の 解約に関するお知らせ<ハードオフ社IR
ワットマンはJUSDAQ上場企業。もともと家電量販店でしたが、15年くらい前から「ハードオフ」にフランチャイズ加盟という形で、「リユース業」に進出、その後家電部門は売却し、「リユース業専業」でやっていた企業。そこそこの業績でした。
それが、1店舗あたり3000万円、計4億5000万円を支払っての、FC離脱。 フランチャイズには「競業避止義務」があります。 わかりやすく言えば、FCをやめた後、同じ商売、関連商売は禁止、なのです。
通常は1年~3年程度は「禁止」、もし反した場合はかなりの金額の「違約金」が設定されています。 これは、「本部」の立場としては当然です。 商売のやり方だけ教えて、それでもう教わりましたからサヨウナラ、ではFCが成り立ちませんから。 ですから、FC契約書における「競業避止義務」の項目は「厳しく」なる傾向にあります。
ただ、契約書を厳しくすれば「防げるか」といえば、そういうことでもなく…
昨今では「コンビニ」業界での、 サークルKサンクスからローソン(関東)、セブンイレブン(四国) の大量看板替えがニュースとなりました。
このブログでも一度詳しく書きました。
FCの看板替え、大量離脱ニュースにみる、「競業避止」問題は難しい、という話
要は、儲かってるフランチャイジー(加盟店)は、本部についていく気がなくなれば、このように多額のお金を払ってでも「辞める」のです。
この問題の本質は、 本部の提供する「ノウハウ」と加盟店が支払い続ける「ロイヤリティ」 の問題です。 そして、 本部と加盟店との力関係 があります。 「
商売のノウハウ」を教えるサービス業系FCの場合は、とくにこの問題は大きいです。 ただ、 こういう話は突然起こるわけではないのです。 「防ぐ」という視点からはそこがポイントですね。
今回はこんなところで。
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