「ブックオフがハードオフから離脱」のフランチャイズ的解釈とは!?
竹村義宏のフランチャイズBlog
こんにちは。
いや~寒いですね、竹村です。
北海道出張用に出した厚手のダウンをそのまま着続けています。しかしもう2月も来週で終わり。春遠からじ、のはず。
昨日のFCニュースとしてはコチラ。
ブックオフ、ハードオフとのFC契約解除 中古家電を単独販売
契約解消、という噂ははかなり前から流れてましたが、「3億円」でケリがついた、ということですね。
今回の離脱は大きくモメてという感じではないようですが、もちろんFC契約上は、こういうこと(離脱してしてそのまま同じ終売を続けること)は違反ですから、当然ながら違約金的なものは発生し、それが3億円。これはこの後のFC本部運営に影響しますから、慎重に決められているはずです。他の加盟店からすれば、1店舗につき◯千万支払えば、FCから離脱できるのか、という計算ができてしまうからです。
ハードオフとブックオフはお互いのFCに加盟しあう、という友好関係がありました。確かまだハードオフが加盟しているブックオフ店舗があったと思いますが、そちらはどうなるんでしょうかね。
しかし・・・ブックオフもハードオフも商売としてはけっこう終わってる、と思うわけです。これだけネットでスマホで簡単に売買できるわけですから、リアルに大きな店舗をもつ必要がどこまであるのか?と思うわけです。一時期よりはずいぶん落ちたとはいえ、まだまだ商売が成り立っている、というのはやはり「人からお金をいただく商売より、(買い取りで)人にお金をあげる商売」というのは強い、ということですね。
ハードオフからの離脱のニュースは2年前にもありましたね。
ワットマンです。これが2年前の4月。
その時このブログで記事にしていますね。
ワットマンがハードオフから離脱~FCにおける「競業避止義務」とは!?
この時は4億5000万円をハードオフに支払っての離脱でした。
ハードオフのような「ノウハウ提供型」のフランチャイズは、常に加盟店の「離脱」のリスクを抱えます。加盟してある程度の期間本部から学べば、その商売のやり方、コツが習得できてしまうからです。だから「ノウハウ提供型」FCの場合は、契約期間が長めに設定されており、競業避止違反に対するペナルティが重くなっているのが普通です。
ただ「契約」で縛るのはやはり限界があります。
ではどうすれば加盟店の離脱が起こらないか?といえば、ブランドによって集客力がある、つまり看板でお客様がくる、ということがひとつ。そしてもうひとつが、「ノウハウ」が常に進化、ブラッシュアップされていることですね。
あと、今日の日経で少し面白い記事がありますね。
ローソンよ、オオカミ少年になるなかれ
確かにLAWSONはその傾向が強いですね。記事の言葉を使えば「ビックマウス」です。 新しいコンセプトの店できたり、新しい提携が決まると、その時点で「2年で500店舗」とかぶちあげてしまい、それがことごとく進捗しない。この記事のように時系列でこれまでの発表を並べられてしまうとかなりツライ感じ。 大風呂敷を広げてから詰めていこう、という「ビックマウス」と、最初からどうせできっこない、と皆が思う「オオカミ少年」とでは大きな差がある気がします。 本日はこんなところで。ローソンは時代の嗅覚が鋭く、それを新しいビジネスとして落とし込もうとするが、残念ながらなかなか実を結ばない。