竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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「誰が卵を割ったんだ!」というフランチャイズ論

竹村義宏のフランチャイズBlog
おはようございます。 昨日から「中島らも」をいくつか読んでおり、「頭の中がカユいんだ」という感じ、竹村です。 昨日、このブログで「起業」と「自分の責任」についての記事をUPしました。 そしたらカンボジアHUGS社のKengo社長から、facebookにこんな投稿が。 見づらいと思いますので、以下、全文コピー。

例えばスーパーに卵を買いに行って帰ってきたら、卵が割れていたとする。僕達だったら「あっ、卵が割れてる!」と言う。 でもこれ、英語的にはありえない表現方法だという話題になったw 英語の場合、主語が必要なので「〇〇が卵を割った!」と言わなければならない。 「卵が割れてる!」ではなく「俺が卵を割ってしまった!」になるべきだ、とw そう、英語は常に責任の所在を明らかにしなければ物語が終わらない構造になっている、なんて話をしていて、思わず「なるほどな〜」って思った。僕達が無意識に何ら話を曖昧にしていなくても、こんな些細な部分ですら彼らは僕達が責任の所在を曖昧にしている、と感じてしまう。 いやはやこうやって考えると、やっぱり言語が違うと考え方が変わるのは当たり前ですねw

どうでしょう。「英語では責任の所在を明らかにしないと物語が終わらない」のです。 昨日の竹村のブログと合わせて読んでいただければ、スッと落ちると思います。 「起業」における「自分の責任」という考え方について 「言語が違うと考え方が変わるの」 これは「無意識」ですから「強力」なんですね。 break (割る)という動詞に対しては、あくまで「卵を」という目的語であって、「卵」は主語にはなりません。ひよこが出てくる時だって、あれは「ひよこが」割っているわけですから。 まぁ、難しい話は良いとして、 日本人は「次の日曜大丈夫?」なんて「主語がない表現」が沢山ありますが、英語では「主語がない」なんて気持ち悪くてしょうがないわけです。 常に「誰が」をハッキリさせるのが当たり前、というか、そんな事を意識しなくも、ハッキリしてるわけです。言語体系から。 日本では「そこ」を意識しないと、先週やった会議で実行者が曖昧だったので何も進んでない、みたいなことがおきます。会議では「みんな、やろう」という雰囲気だった、という話です。 Kengo社長からは更に以下のコメントが。

「卵が割れてた」ならばスーパーの責任だし、そうじゃなきゃ買いに行ったお前が割ったんでしょ、と突っ込むと嫌なやつ認定されるのが日本言語文化だとすると、あたかも自分の責任ではなく卵が勝手に割れたと聞こえる「卵が割れてる」という言い方をすると、嫌なやつ認定されかねないのが英言語文化だそうです

この「卵が割れた状況」を、 今、フランチャイズで起こった と考えてみて下さい。 「フランチャイズ」という箱に卵が入っていて、そのうち何個かが「割れた」のです。 この状態で面談して、 「今まで双方(本部・加盟店)とも取り組みが甘かったですね、ここからお互い巻き直しましょう!今日お会いできて良かったです。。。」 なんて終わってしまう可能性があるのが日本のFCです。 少なくとも、(卵が割れてしまった)原因はどこにあるのかを追求し、その上で、改善のために「誰が何をやる」というアクションプランが必要です。そしてそれをつくるには、「責任の所在」は明確になってくるはずです。 今回はこんなところで。 「人気ブログランキングに参加中! ワンクリックが励みになります。
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