竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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ジョイフル本田の「結果は後からついてくる」経営とは!?

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こんにちは。 昨日は楽天の快勝に気分を良くした、竹村です。 にしても、やはり周りに巨人ファンが多くあまり言い過ぎると風当たりが強いです。(その風当たりが心地よい、という性分なんですが) とくに竹村の世代は「巨人・大鵬・卵焼き」の時代よりは少し後ですが、「長嶋・王」の時代を観てますから、関東で普通の家庭で育てば、かなりの確率で「巨人ファン」です。 竹村も、今思えば「どこのファン」というよりは、「A級よりB級!」「メジャーよりマイナー!」という性からの、いわゆる「アンチ巨人」ですから、やはり「考え方の軸」には「強い巨人」がある、といえばあるわけです。巨人が強くなけりゃアンチ巨人も成り立たない、ということで。 昨夜、6回途中まで好投し、完全に巨人打線の調子を狂わせた美馬投手は竹村と同郷、茨城県取手市出身。高校も藤代高校ですね。シーズン中よりもシリーズになって調子を上げていますが、「茨城県人」というのはそういうところがありますね。 「茨城県人」といえば、先日偉大な方が亡くなられています。 ホームセンター、ジョイフル本田の創業者、本田昌也さん。83歳とのこと。 ジョイフル本田は本店(一号店)が竹村の実家から車で30分くらいのところにありました。小さい頃に何度か行ったことがあります。当時から他のホームセンターとは一線を画すデカさでしたが、さらに行くたびに「デカく」なっていくことに驚いていました。 そこから多店舗展開して、現在は、 15店舗で連結売上高は1768億円(2013年6月期) ですから素晴らしい業績です。 1店舗を除いた14店舗の店舗面積の平均は、東京ドーム2個分、とのことです。 この宇都宮店なんかもドデカイ。 写真では伝わりませんが、実際見るとビックリ。宇都宮駅からシャトルバスまで出ています。 で、この創業者、本田昌也さんの経営は、特筆すべきモノ、本の1冊や2冊出ててもおかしくないレベルのものだと思います。もちろん流通業界で名前を知らない人はいないと思いますし、本田さん流、ジョイフル流を勉強したという経営者の方は本当に多いです。 ということで、「本田さんの功績についてまとめられた何かがないか?」とネットを探したら、チェーンストアエイジの千田編集長が素晴らしい追悼記事を書かれてましたので、転載。 追悼 ジョイフル本田 本田昌也さん 以下、竹村の「赤ペンチェック」なところを引用します。

木材の担当者が木材のことしか知らないというのでは困るのです。工務店さんが、建物の図面を持ってきたら、そこから即座に必要な商品を見極め、売場にご案内できるようにならなければいけません。しかも、商品には《関連》がありますから、《関連》も大事にしたい。

カタチになったものを仕入れるだけなら誰にでもできます。自分たちで商品化する努力が必要なんです。だから問屋任せにはせず、自分たちで探しなさい

たとえば、工具は先端が命なんです。だから値段ではなく、先端を意識しないといけません。それは目利きとかいうことではなく、考え方の話です。それがうちに定着しているかどうかはわかりません。でも教えてはいます。そしてそういうことが分かっていれば、働いていても楽しいはずです

↑↑↑「店舗面積」「何でもある」で集客している、わけではないわけです。やはり「従業員教育」。 だから、簡単には真似できない。「大きくて何でもある」だけなら簡単に真似できますからね。このあたりは現在の「家電量販店」の販売員に伝えたいところです。 ただ、その「従業員教育」も含めた「ノウハウ」を「独り占めは良くない」と公開してきたのも本田さんのスゴイところ。まさに、フランチャイズ本部のような働きもして、「業界を進化させて」きたのです。↓↓↓

本田さんの凄いところは、


努力を積み重ねることで蓄積したノウハウを惜しげもなく供与してきたことだ。  現在は、アークランドサカモト新潟県/坂本雅俊社長)、マキバ(神奈川県/山田恭三社長)、西村ジョイ(香川県/西村泰昌社長)、ジョイフルエーケー(北海道/木村勇市社長)、キムラ(北海道/木村勇市社長)の5社に技術供与をしている。 「もちろん、お金をもらっています。ノウハウの独り占めはうまくないと思うし、提携企業への商品供給でも儲かります。アークランドサカモトの坂本洋司(現:相談役)さんが我が家に宿泊した時に、一緒に飲んでホームセンター論議に花が咲き、冗談半分で『うちに弟子入りすっか?』と水を向けたことが現実になりました」。  ジョイフル本田がホームセンター業界の発展に果たした役割も非常に大きい。

そして、最後はこの「結果はあとから」経営。これはなかなかできることではありません。↓↓↓

結果を先追いしたらだめなんです。すべてそう。こうやったら、お客様が喜んでくれるという繰り返しです。それはこうやったら儲かるという打算ではありません。結果はあとからついてくるのです

最後に付け加えれば、「結果はあとから」、そして「やめなけらば失敗ではない」といいきる経営は、  凡人が考える100倍くらいの努力 とセットなわけです。

本田さんは、仕事のほとんどの時間を店舗で過ごした。毎日が出勤日であり、よほどのことがない限り、休むことはなかった。お抱えの運転手も不休であり、休めるのはクルマの持ち主が海外出張している間くらいだった。 「本田さんは怪物だ。あの努力は他の人にはできない」。本田さんを小学生時代から知る幼馴染が余りの馬力に舌を巻いていたほどだ。

↑↑↑やはり「一業界を変える」というのはこういう方なのでしょう。 今回はこんなところで。 「人気ブログランキングに参加中! ワンクリックが励みになります。
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