竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

フランチャイズ業界30年 FC専門家の情報発信。
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今日は真冬の寒さ!Yahoo!「キャリア転職」の完全無料で業界の背筋は凍る!?

竹村義宏のフランチャイズBlog
おはようございます。 今日はこれは「真冬」の寒さ!午前5時7度!だった新浦安! 竹村です。 そんな寒い日は日経朝刊のピックアップ記事へのコメント。近頃のニュースを「FC起業」的視点で。 まずはこれ。 もう「どこでもやってる」というメニュー表示問題ですが、 「豚肉の生姜焼き御膳」は店で焼いてないので→「豚肉の生姜だれ御膳」(すかいらーく) 「とうもろこしの自家製ポタージュ」の「自家製」は家庭料理を連想させるので工場生産品には使えない(ガスト) までくると、これはもう「行き過ぎ」では。 そもそもこの「メニュー表示」というのは「美味しく食べてもらうための説明」的意味も大きいわけで、それがここまで規制(自主規制まで含め)がかかってくると、消費者にプラスにはならないと個人的には思います。 昨日の経営者勉強会では「おふくろの味」なんて表現もグレーらしい、なんて話が出てました。そりゃ「おふくろ」は絶対作ってませんからね。 こうなったら、  芝海老よりえび数倍量!バナメイエビのチリソース とか  地鶏よりジューシー!ブラジル産鶏ももの唐揚げ中華風 なんてメニューをバーミヤンとかで出したらどうでしょう(笑)。 なんて考えながら、勉強会の後のいつものレストランでLunchを食べたら、先月まで「銀ムツのグリルランチ」だったメニューの「銀ムツ」部分にシールが貼られ、「白身魚のグリルランチ」に。このへんは笑ってしまうしかありません。 そして次のニュースはこれ。 今年の人気商品の筆頭にあげられることもある「コンビニコーヒー」。竹村の周りでもファンが多いです。確かに美味しいです。今日のニュースはファミマが「更に美味しくする」ということを伝えるものです。恐らくは一時的なブームではなく今後続くコンビニのメイン商品になる、と考えてのことでしょう。 ただ、この「コンビニの淹れたてコーヒー」のアイデアを一番最初に店頭で広めたのは「サンクス」ですね。 (セブンも限定店舗でテストはしてましたが) で、「サンクス」の店頭で火が着きだしたら、大手3社(セ、ロ、ファ)が一気に商品化しブームをつくるという図式…でも成熟した業態での商売とはそういうものです。 ある居酒屋でひとつのメニューに火が付けば、それを見て更に改良したメニューが大手チェーンに一気に並ぶのです。 そういう業界での「商品開発力・企画力」というのは一歩引いいて冷静に考える必要があると思いますね。ゼロからの「開発・企画力」より「アンテナ力」「パクリって改善する力」「スピード」なんかが重要な気がします。 そして次はこのニュース。 この人材不足、「アルバイトが集まらない」問題は、昨年外食産業あたりからかなり深刻になってきました。外食経営者の方々の話を聞いても「ホント集まらない」という声は多いです。 ただ考えてみると「仕事がない」と困っている人がいないわけではない、むしろ増えているのに「求人を出しても集まらない」わけですから、これは実は根が深い問題。 「いい仕事が無くて生活が厳しい、なんかイイ仕事ないかな~」という声が沢山ある中、都内のコンビニなんて外国人アルバイトばかりの店がかなり目立ってきました。 なので、仕事が無い、仕事をする人がいないわけではなく、雇う側と働く側の「ミスマッチ」なのです。 「店側が経営を成り立たせる条件」と「普通の人が働きたいと思う条件」が合っていないわけで、 強引に言ってしまえば、 昨今の不況、デフレ下の競争の中で厳しくなった「労働条件」では「働きたくない」という人が多い、ということです。そこを外国人労働者が埋めていく、という図式。 この「人材難」というのは非常に大きなコストを生みます。採用が難しい中でも何とか採用できれば解決する、という問題ではないのです。 「コスト」とはまず、「募集広告」費用。人がなかなか集まらないのであればこの予算を大きく見込まねばなりません。また辞めると困る、という状況下では無理がさせられない、時給を上げてあげるという流れになります。働きぶりが今ひとつでも、辞められたら次を取るのにまたカネがかかるという状況下では、ダマシダマシでも使うしかないのです。これは使う側からすれば大きな問題です。 そうなってくると飲食店なんかでは「ギリギリの人数で店を回す」ということに大きなリスクを抱えることになるので、多めのスタッフを抱えざるをえず、収益を圧迫するという悪循環になります。 ということで、「人材採用が難しい」という業界での経営は「採用コスト」という部分を厚くみておかなければなりません。フランチャイズで言えば「事業計画書」に必ず「人材募集広告費」をいれておかねばならず、業態によっては1.5倍、2倍の数字をみておかねば、ということです。 ただ、逆を言えばこの「人材難」というのはライバルも全て厳しいわけです。 こういう時代は 「人の使い方が上手」=人を活かせる、人が辞めない、人が採用できる、 という企業は一気に伸びる可能性があるわけでそこがビジネスの面白いところです。 自分が厳しい時は相手ももっと厳しい、のです。 さて、そんな「人材採用関連」でこれはちょっとビックニュースですね。 ヤフーなど、求人の成功報酬無料など転職情報サービス「キュリア転職」を全面刷新 先日、Eコマースについて無料化を発表したYahoo!!が人材募集サイトの「キャリア転職」の「成果報酬」まで取り去りこれまた完全無料化。 新しいネット戦略に向け舵を切った孫さんが一気にアクセルを踏み込む感じ。 早速以下の様な記事が出てます。 本日、リクルートもインテリジェンスもマイナビもYahoo!のキュリアのせいで涙目に。 ただ、リクルート、インテリジェンスは「涙目」程度かもしれませんが、正直弱小サイトはこれで簡単に潰れますね。専門性が明確になっていない中小サイトは「完全無料」には太刀打ちのしようがありません。 採用サイト業界がどう動くか、注視したいと思います。 本日はこんなところで。 「人気ブログランキングに参加中! ワンクリックが励みになります。
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