ハークスレイ新卒給与7.5万円UP !!! 「逆の立場から考える」視点が大切です
竹村義宏のフランチャイズBlog
こんにちは。
STAP細胞騒動は理研の記者会見もニュースを大きくするだけという感じでした、竹村です。
全部見ているわけではなく、ニュースでつままれた部分だけ観ての感想ですが、ここまで来たらもう綺麗さっぱり「諦める」しかないですね。少なくとも一旦は。本当に存在するのなら再度挑戦です。
ここで潔い対応をしないと、マスコミ的には「佐村河内」と同じような扱いで叩くでしょう。
しかし、今回の件は「一旦持ち上がった評価が、一気に下る」という最悪のケースになってしまい、本当に残念。イメージ戦略の基本は「下げて上げる」、です。そのへん、明日のメルマガで書こうかと思います。
さて、今日の新聞でこれはちょっとビックリ、ですね。
大卒初任給 7万円上げ 「ほっかほっか亭」のハークスレイ 来春、人材獲得狙う
外食産業の人不足はかなり深刻なので、どこかが大胆な初任給UPをやる、と思ってましたが、ほか弁のハークスレイが、7万5000円UP、とは。
もちろん、宣伝含めた「アドバルーン」的な意図もかなりあり、記事を読めば、
給与は入社から一定期間過ぎると成果に応じて増減する。
とありますから、成果を出せなければ「下がる」可能性もある、ということで企業としてはキチンとそのへん「計算して」のことですね。
新卒で応募する側からすればこれをどうとるでしょうか?
初任給28万なんて、なんて社員思いの会社だ!
とオメデタク思う人は流石に少ないとは思いますが、それでも「成果を出せば給料をどんどん上げてくれる会社」くらいは思うでしょうか?ただ記事を読めばわかりますが、このハークスレイ、現在の社員の平均年収は470万、だということがわかりますね。
どうみても「給料が高い」会社じゃないのです。
では何故そんな会社が?初任給7万5000円UPをするのか?
その理由は?背景は?
と考えることが大事ですね。
当然ながら「人が取れない」からです。
新卒の就活生と話していると、一人暮らしなので少しでも給料が高い企業に!という視点で業界、企業をセレクトしている人がいますが、
一般的に、初任給が高い業界、というのは不人気業界
で、
業界の中で他より高い企業というのは、業界の中でも不人気な企業
という傾向があります。
採る側、企業側から考えてみれば当然ですね。
この「逆の立場から考えてみる」というのは物事を判断していく視点として重要ですね。
「大卒の初任給」だけではなく、フランチャイズにおける「加盟金」でも同じです。
「加盟金が安い」というのは、そうしないと加盟者が集まらない本部が多いわけです。具体的には他社に比べて「FCパッケージの中身、実績がない」なかで加盟する人を集める、となるとそうなるわけです。
「ロイヤルティ」だって同じですね。
「ロイヤルティ0円」とか「ロイヤルティ定額3万円」というのは、別に「良心的」な本部ではないのです。基本的にはSVフォロー的なものは期待しないでくださいね、ということです。(あるいは本部指定の仕入れ物に上乗せするか、です)
これについては面白い資料がありますね。政策金融公庫の集計データです。
ロイヤルティを
1>定率型
2>定額型
3>不要型
で分類すれば、
「定率型」に比べ「定額型」「不要型」の廃業率が高い
んですね。
きちんとしたロイヤリティを取らない本部は「弱い」のです。
これは、ある意味当たり前で、「ロイヤルティ」によって本部と加盟店が「一心同体」「運命共同体」になる、という面は当然あるのです。加盟店の売上が上がれば、その分本部のロイヤルティ収入も増える、その関係があるからこそ、本部は真剣に「加盟店の売上UP策」を考えるのです。
これも「逆の=本部側の」立場で考えてみれば当然な話ですね。
本日はこんなところで。