竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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ゼンショー小川社長の「3K」発言と「ダウンシフト」について考える

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こんにちは。 イギリスでセリアック病が50万人!?竹村です。 ちょっとこのニュースは驚きですね。昨年あたりから「グルテンフリー」なんて言葉をチラホラ聞くようになり、「小麦粉」の害が喧伝されてきた感じです。やはり日本人には「米」です(笑) さて、ゼンショー小川賢太郎社長の発言問題。 『すき家』社長の「日本人は3K仕事をやりたがらない」発言にネット民も激おこ! 朝日新聞のインタビューでの発言がネットで「問題発言」とされたことが発端ですが、すかさず、ゼンショー広報から朝日新聞の記事内容について、抗議のIR。 本日の朝日新聞記事について>ゼンショーニュース

「日本人はだんだん3Kの仕事をやりたがらなくなっている」という部分については、記事(5月17日号の東洋経済の記事「誤解だらけの介護職~もう3Kとは言わせない」と題した特集記事)にそういう趣旨が書いてあったと述べたものであり、小川の所感を述べたものではありません。また、文脈としても「すき家」のことではなく日本の労働市場全般に関する一般論を述べた中で語ったものです。

ということで、  「一部事実と異なる報道があったことは大変遺憾です」。 と締めくくっていますが、「大変遺憾」とかそういうことより、これで更にイメージが悪くなりアルバイトが集まらなくなる、ということで、「エライことだ!」というスピード対応ですね。もちろん「朝日の野郎、許さん!」という思いは強いでしょうが。 しかし実際のところ、先日の決算会見で、28店舗が人手不足で現在閉店中で、今年の2月から250の店舗が人材不足が原因で一時閉店や営業時間短縮をせざるをえなかった、と明らかにした中でのダメージは相当だとは思います。 小川社長が、一般論を述べただけ(すき家のことではないよ)と言う、 『日本人はだんだん3K(きつい、きたない、危険)の仕事をやりたがらなくなっている』 というのは、やはり正しいでしょう。 やはり、今現在の各業種のアルバイト採用をみていてもその「傾向」は間違いないと感じます。 とにかく、一言で言えば、  「体がつらい」仕事は嫌 という労働者がどんどん増えている、わけです。 今朝のNHKのニュース7では、ダウンシフトについて特集が組まれてました。 田舎に行っ込み、地域の輪の中での自給自足的生活様式にトライしている方々が紹介されていました。ダウンシフターという呼び方があるんですね。年収は半分、1/3になったけど、その分消費しない生活になったので何とかなる、何より「時間」がいくらでもある・・・それが幸せだ、ということですね。 そこでは、「物々交換」が行われてました。漁の水揚げを手伝って、バイト代としてお金をもらうのではなく、魚をもらう。でその魚を持って野菜をつくってる家にいって魚と野菜を交換、ですね。 う~ん、そういうことも可能だろうな、とは頭では理解しますが感覚がついていきません。 そこには「仕事」も「お金」も存在しないわけですから(笑) 「お金」のために仕事をするのが嫌、という人々が集まると「お金」すら必要なくなるのか、と少し頭の新しいところに電流が流れた次第です。 消費税が10%、20%とか上がっていけばこのスタイルは増えていくでしょう、なんてコメントがありましたが、何かそういう説明ではしっくりこない、ですね。「それでいいのか?」少なくとも「自分はイヤ」です。 やはり、竹村は、 フランチャイズを成功させてしっかり稼いでいきましょう! 派なわけです。 成功するためには、いっぱい働く、ことは必要です。少なくとも最初は。 というわけで、これは昨夜の会食風景、FCに加盟して順調に伸ばしているオーナーとその右腕の方と、上野のすしざんまい、ですね。 「いっぱい働いて成果が出た」後は、少し豪勢にお寿司を食ってもいいわけです(笑) 「ダウンシフター」の話の方が響く、という方はフランチャイズに加盟を検討したりしてはダメです。「自分の時間が欲しいのでフランチャイズを」なんてのはまず難しい、素直に田舎でダウンシフト的生活に近づくべきでしょう。 「自分の時間」と「食べていく」ことはできるわけですから。 本日はこんなところで。