竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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怪物繁盛店「立ち喰い焼肉 治郎丸」の江波戸社長の怪物発想!

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こんにちは。

 

 

「サンタは本当にいるの?」と聞かれたら…実存主義哲学的に答える  ←なかなかおもしろい記事、竹村です。

 

子どもたちが何歳くらいまで「サンタが来る」と信じているか?はその地域の「民度」と関係しますね。新興住宅街だと小学生までほとんど「サンタ」を信じていていたりします。

竹村なんて商店街の息子でしたから、サンタを信じてたなんて記憶はゼロ(笑)ですねぇ。幼稚園時代にクリスマスはいいからお年玉倍額で!なんて言ってた気がします。夢のない話ですね

しかし、サンタというのはこの記事にあるとおり子どもの「教育」にはいろいろ使えます。我が家では「サンタを誰も見たことがないけれど、見たことないのと存在しない=嘘だというのは違う」ということを話したりします。

 

 

さて、一言いっておきたいのは「軽減税率」。

今日もこんなニュースが。

www3.nhk.or.jp

 

ついに外食まで!なかなか大きな話になってきたし、国民にとってはいい感じ、というムードですが、これは与党である自公が演出してやっているパフォーマンスにしかみえませんね。いかに少ない財源の中、消費者目線にたってGDPを上げていくか、もちろん真のゴールは選挙対策。与党のイメージ向上、です。

 

正直、こんな大騒ぎするような金額ではないですよ。

 

この外食まで入れたとしても財源1兆3000億円なんですから。ということは一人あたり年間1000円、ということですよね。

5人家族の竹村家でも年間5000円、416円/月ですよ。

ひとり月80円!

 

毎月うまい棒10本セットかブラックサンダー3個どちらでも選べるプラン!でもやったらどうですかね?と突っ込みたくなります(笑)。

 

 

まぁ、政府の政策は政策。

 

時代が変わりすぎ、ついていけない、合わせられないのでしょう。

国の政策が期待できなきゃ、「個人で起つ」ことを考えましょう。

「時代の変わり目」は下克上だらけになりますから、「先」を見ている人間には大きなチャンス、です。

 

そういう意味で、この江波戸社長のインタビューは素晴らしい。スカッとしますね。

 

4坪で1600万売り上げる立ち喰い焼肉業態の「治郎丸」で一気に有名になった感じですが、このインタビューを読めば、一発屋の社長でないことが伝わるはずです。一発屋どころか、飲食業界の革命家、下剋上の旗手ですね。

 

food-stadium.com

 

全編、赤ペンチェック!ものですが、とにかく目先主義ではない、未来思考がスゴイ。日銭を追いかける飲食業界だと、今までなかった経営者です。

 

最終的に飲食が進んでいく先を見据えていないと業態って作れないと思うので、そこに向かっているかどうかということがポイントです。最低でも20年は持続する業態を作りたいし、20年持つということは100年くらいのスパンが視野に入ってきます。
飲食の進む先とは、トレードオフが崩れて進化した最終形。おいしくて、安くて、サービスが良くて、清潔で…と全ての要素を兼ね備えたゴールに向かって進んでいくということです。 

 

そしてこんなことまで言ってます(笑)。

 

3Dプリンターは、宇宙開発に関連して予算が注ぎ込まれている分野なので、絶対に伸びてきます。原理はドラえもんと一緒ですよ。「~のラーメン」のボタンをピッと押せば、本当の繁盛しているお店の味と違いが全然わからないようなラーメンが器ごと作られてしまう、そんな分子レベルの技術です。 

 

妄想、冗談の域すら超えている、と思う方のほうが多いかもしれません。

 

 

インタビュー前半に、会社にも殆ど行かず、会議もなし、どころか報連相すらも求めていない、予算もノルマもなく、店長の給料は利益の30%というドラスティックは仕組みで会社運営をしている、なんて話が出てきます。7年会ってない店長もいるとか(笑)。

ここまで言っちゃうともう「会社」じゃないですね。でももう従来の会社でやっていたような「無駄なこと」をやっていたら生き残れない、ということです。

 

 

しかし、江波戸社長のすべての発想は極めてシンプル。

 

野球をやっている頃、僕はただ球が速くなればいいピッチャーだと思っていたんです。でも、いいピッチャーというのは、試合に勝つことができるピッチャーだった。それを目的にすれば、努力の仕方は全く違っていたんですよね。

 

これ、スゴイこと言ってると思います。

「飲食業」というのは極めて競争が激しい業界ですが、競争し過ぎで成功のするためのノウハウをこねくり回しすぎ、なんだと思います。

 

いかに速い球を投げるか、いかに変化球を磨くか、いかにコースを投げ分ける技術を身につけるか、という努力をしてしまう。

 

しかし、野球で試合に勝つ、というのは単純に「相手より多く点数をとること」であり、相手の打者を抑えることではない、わけです。

 

「試合に勝つには相手より点が上回ること」とシンプルにとらえれば、他の競争相手が脳みそをこじらせたようにいかに、本質でないところで競っているか、と見えるのだと思います。

 

本日はこんなところで。