【竹村の村上春樹論!】ソフトバンクの2兆円買収と、村上春樹さんノーベル賞落選の関係とは!?
こんにちは。竹村です。
iPhone5で、au対SoftBankで完全にauに軍配、というような記事を書いたら、 このニュース。
先日のイーモバイル買収、くらいでは何の驚きもなく、 SoftBank社の本業は「買収業」ですから、 と書きましたが、 流石にこの「2兆円買収」ビックリです。 荒っぽい表現ではありますが、ここまでくると、 SoftBank社の本業は、「大きな賭け」をし続けること なんでしょう。
やはりユニクロ柳井さんとともに、この本がバイブル、ですから。 「読みやすい版」が発売されたんですね。
成功はゴミ箱の中に 億万長者のノート (2012/09/13) レイ・A・クロック 商品詳細を見る |
さてさて、もうひとつ、「起業、フランチャイズ」には関係ないニュースですが、 村上春樹さんのノーベル文学賞の落選。
日本人的には「今年こそ確実」という盛り上がりぶりでしたが、落選。
ただ、個人的には少しホッとした部分も。 どうしても、 「受賞インタビュー」が想像できない、 というか、 どこかにその姿を「見たくない」という気持ちがあるのです。
確かに近年の言説をみれば、マスコミに書かれているとおり、 いかにも「ノーベル賞」を意識している匂いは大アリなので、 「本当に夢でした。世界中の読者の皆様に感謝します。」 なんて言うのでしょうか? 言いませんよね、まさか!と思うのです。
言って欲しくない、ということです。
どうしても、竹村的には、 「そして、僕はまた落選した。 やれやれ。」 というのが村上春樹さんにいちばんピタリとハマるフレーズなのです。
そういう意味で、正直、この「エルサレム賞」受賞のスピーチがしっくりこなかったのです。 かなり有名になった「卵と壁」の話ですね。
・・・ なんかいつもと違う感じになってきましたが、 ブログなんでお許し下さい。
・・・ 村上春樹さんの小説は高校、大学生の時にかなりハマりました。 これはデビュー第二作になりますが、「初版一刷」で持ってます。
発売されたら即買ってた、ということです。 (ここから「羊」まで) 当時、村上春樹さんはかなり「カルト」な作風、だったと思います。
そのへんが理解できなければ、エロ・ファンタジー(笑)みたいな小説でしょう。
竹村的にはその「小」説っぽいところが好きだったのです。 あくまで、「大」説、ではなく、一部の人が愛する「小」説なところが。 ところが、その後は「大作家」に。
「ノルウェイの森」が契機でしょうか。 その頃はもう「ハマってる」、という感覚からは遠くなりました。 竹村が「天邪鬼」だ、ということもあるんですが。 画像UPのために本棚から出した、「ピンボール」 つい、15分くらい読みふけってしまいましたっ。 イイですねぇ。
ちょっとだけ引用。
主人公の「僕」が事務所で女の子とスパゲッティを食べるシーンですね。
「ピンボールは上手いの?」
「以前はね。僕が誇りを持てる唯一の分野だった。」
「私には何もないわ。」
「失くさずにすむ。」
「いつか失われるものにたいした意味はない。失われるもの栄光は真の栄光にあらず、ってね。」
「誰の言葉?」
「誰の言葉かは忘れたよ、でもまあそのとおりさ。」
「世の中に失われないものがあるの?」
「あると信じるね。君も信じたほうがいい。」
「努力するわ。」
「僕は楽観的すぎるかもしれない。でもそれほど馬鹿じゃない。」
「知ってるわ。」
「自慢しているわけじゃないが、その反対よりずっといいと思ってる。」
う~ん。これぞ村上春樹、ですね。
こうやって「伝える」のが「小説」だと思うんですね。
ちなみに、竹村の、「ベストオブ村上春樹」 は、「中国行きのスローボート」の中の、 「午後の最後の芝生」 です。
今回は、最後まで全く関係ない話ですいません。
本日はこんなところで。
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