ジャパネットたかたの正念場に「FC本部は社長が全て」と考える
竹村義宏のフランチャイズBlog
おはようございます。
サンタの役割を無事終えた竹村です。
世の中は三連休明け。
今年最後の1週間ですね。
なかには、
「今週のイベントは大掃除と納会」
なんてお気楽な会社もあるようですが、
竹村の周りの「FC本部」は違いますね。
どこも社長以下、飛び回っています。
「訪問医療マッサージ こころ」では、
本日6件!のオーナー面談が入っているとか。
まだまだ加盟店が増えますね。
さて、ネットで少し話題になっているこの記事。
ジャパネットたかた社長“背水の陣” アマゾンの脅威、脱家電を急ぐ
「ジャパネットたかた」に関しては、1年前くらいから、
かなり業績の急降下が囁かれていました。
確かに、この記事の通り、
家電
と
テレビ通販
という「二重苦」を抱えているわけですから、厳しいでしょう。
売れないものを売れないメディアで売っている
わけですから。
「ジャパネットたかた」というのは、少し前までは通販の「勝ち組」でした。
「ジャパネットたかた商法」
という形で、様々な成功ポイントが語られました。
ただ、売れていた最大のポイントは何か?
というと意外と難しいのです。
恐らく、「セールストーク」、とくに、
テレビから語りかける、「クロージングトーク」
が他と違ったわけです。
「分割払い手数料は全部、ジャパネットたかたが負担します!」
「今お使いの○○をなんと1万円で下取りさせていただきます!」
こんな「クロージングトーク」ですね。
普通に考えれば、そんなの「値引き」と一緒、
であり、
「結局安いのか?」とスマホで検索されたら、「安くない」ということがわかるわけです。
悪く言えば、
「安い気分にさせて売っていた」
ということです。
これは、ビジネスモデルの「中身」や「仕組み」で勝っている、
ということではありませんので、
多くの方が「実体」をわかってくると厳しいですね。
また、ビジネスモデルとしては「在庫」を抱える点が、厳しい。
ただ、ひとつの「ブランド」としての知名度はあるわけで、
舵の切り方、によっては面白い展開も、と思っていたのですが・・・
この記事を読んで、少々ガッカリですね。
>高田社長は平成25年12月期に最高益を達成できなければ「社長を辞める」と公言
「自分は身を引いて若い社員に任せていく」
方向にもっていきたいようですが、それは違うでしょう。
確かに、
高田社長に完全依存した企業体質、ではダメですが、
それと、
自分が引くことにより後がうまくいく、
というのは全く別の話です。
自分で引張ってきた会社の「危機」に際して、
これでダメなら退く、
では、
「逃げている」ととらえる方が多いのではないでしょうか。
「雇われ社長」ならそうやって責任をとれば良いですが。
さて、ここまで「ジャパネットたかた」について書いてきて、
何が言いたいか、というと、
「フランチャイズ本部も社長が全て」
だということです。
社長の掲げる「理念」、考え方が全てなのです。
「なぜこの事業をFCとして全国に拡げたいのか?」
ここです。
社長が「理念」を掲げ、
「この指とまれ!」と仲間を集める。
その同じ理念に共鳴して集まった「同志」が加盟店です。
フランチャイズを選ぶ歳に、
この
「社長で選ぶ」
という視点は本当に大事です。
とくに「同業態」からどこのFCにするか?
は「どの社長についていくか?」
ということですね。
本日はこんなところで。
故・金子哲雄さんの本。
高田社長のトーク分析は勉強になります。
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