竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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「ソニーのふり見て我がふりを・・・」スマホ戦略から考える

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おはようございます。 本日は運動会の席取り、などあるため早朝の記事UPで!竹村です。 この2日間日経平均の乱高下が話題になってますが、そりゃ、 殆どの市場参加者が「短期利益」しか考えていない で、 その方々がこの半年儲けてきた わけですから、ちょっとした、「下」への動きに過剰反応し利食いするのは当然でしょう。 ま、「乱高下」するのはヘッジファンドデイトレーダーの「プロ層」にとっては「儲けられる」相場のはずなので、更に「乱高下」するんでしょうね。 さて、そんな話はいいとして、本日はコレについて。 ソニーが「最強のスマートフォン」投入へ、新型Xperia「Honami」に現実味 儲からない「家電」から、儲かる「スマホ」へ、ソニー最強の技術を結集する、ということなんですが、どうも首をひねりたくなりますね。 復活の鍵はスマホ、ここまではいいとしても、記事の次のくだりに「ズレ」を感じます。

平井社長は「総合力を生かした最強の商品を投入する」とコメント。今まで以上にソニーの技術が結集されるという新型Xperia「Honami」の登場が現実味を帯び始めています。

海外のことは良くわかりませんが、少なくとも日本のユーザーとしては、「スマホ」に求めているのは、 高い技術力が実現可能にする「高性能・高機能」 ではない、でしょう。 そもそも、「性能・機能」というようなスペックで比較したら、 現時点の、Xperia ZはiPhone5を上回ってる、と言われてるわけですから。 「Xperia Zはどこが凄い?」人気スマホと性能比較~au iPhone5・htc j蝶等~ サイト後半の「比較表」での解説、

本体のサイズや軽さと言った、「扱いやすさ」に関する部分を除けばほとんどの点でXperia Zが優位です。

が象徴してると思うのですが。 スマホに関して言えば、iPhoneがなぜ強いか、と言えば、「高機能」ではなく、「ファッション性」であり、「デザイン性」であり、記事にある「扱いやすさ」でしょう。 そもそも、iPhoneというのは 様々な「機能」をそぎ落として いるわけですから。 (発売当初は、「おサイフケータイ」機能が無いから売れない、とか言われてました…) なので、「ソニーだからできる技術を結集した新機能」と言われても… それこそ、 「想像を絶する、一般ピープルには理解不能」 なレベルの高機能じゃないと、「逆転」はできないでしょう。 どんな機能ですかねぇ。 例えば、 「恋人トークモードにすれば、素直になれない私の気持ちを代弁して、伝えてくれる」 とか? 馬鹿馬鹿しいですね。 少なくとも、記事にあるような、間違えて洗濯しちゃっても生き返る防水!とかじゃないと思います。 流石にそんなことしない、ですから。 それならむしろ、 「どんな便器に落としても絶対ニオイがつきません!」 の方が笑えていいような。 話を戻しましょう。 言いたいことは、 スマホに関しては、もう「高機能・高性能」が求められていない、ということです。 少し古い言い方をすれば、 スマホ事業において「高機能・高性能はKFS(Key Factor for Success)ではない ということです。 KFS>経営用語の基礎知識 上の用語解説にあるとおり、です。 KFSは、技術革新や顧客ニーズの変化など、様々な外部環境により変遷 するとして、 ちゃんと「日本の携帯電話事業」が例として解説されています。 「KFS」は変遷する、この考え方は大事です。 どの業界にも通用する考え方の基本です。 例えば、「学習塾」の場合は、 40年前は、「学歴社会を制する」だったものが、「落ちこぼれ対策」の波がきて、それがひとりひとりに合わせた「個別指導」に。 そして今、今後は、 「心の教育」 と 「自主学習」 の2つが「KFS」だと思います。 世の中が変わり、「教育」に対する考え方が変わり、「塾に期待するもの」が変わるわけですから、「塾の役割」も変わるわけです。 それに対応できる塾は生徒が集まりますし、対応できない塾は生徒を減らします。 これについて詳しくは、次の日曜日配信のメルマガ「もっと言いたい」のコーナーでやりたいと思います。 最後にもう一度、ソニーに関して一言。 竹村的には、ここがずっと引っかかります。 ウォークマン」は確かにソニーしか出来ない発想と技術の象徴、です。「音楽を持ち歩けるものにした」という意味で、業界どころか、ライフスタイルまで変えた、画期的商品です。 ただ、それは、1979年!の出来事ですから。 今の若者なんて、「ウォークマン」も「ワークマン」も似たようなものなのです。 それを音楽分野のものは、ずっと「ウォークマン」の冠をつけて出し続ける、ここにソニーの間違いがある気がしてなりません。 本日はこんなところで。 「人気ブログランキングに参加中! ワンクリックが励みになります。
人気ブログランキングへ Appleは30年後にiPhone20!なんてやてないはずです。
ソニーのふり見て、我がふり直せ。 ブランドで稼ぐ勘と感ソニーのふり見て、我がふり直せ。 ブランドで稼ぐ勘と感
(2012/02/28)
山口誠志、河野透 他

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