竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

フランチャイズ業界30年 FC専門家の情報発信。
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池袋FCショー、「やはり塾が一番人気!」について考える

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おはようございます。 「アキ、0か10かだよ」「うん、100頑張る!」、竹村です。 昨日のFOMCバーナンキ会見は様々な分析、解釈が必要だと思いますが、日本の「ムード」だけ見ると、ついこの間まで「円安礼賛」だったのに、もう「悪い円安」ムードが出てきました。やっぱり景気のムードを引っ張るのは「株価」なんでしょうね。もうすぐ都議選、そして本番の参院選も公示です。 ちょっとムードが怪しくなってきた安倍さんは、あらゆる対策を打つでしょう。 さて、昨日はフランチャイズ比較ネットさん主催の、「FCショー」を覗きました。 池袋サンシャインシティです。 昨日は2日目、2日間とも天候は悪く来場者は、昨年に比べちょっと減ってかな、という感じに見えましたが、ブースの着席率は高い印象。 コンビニは大手3社全部揃ってかなり積極的にやってました。 ただ、一番人気はやはり… 「塾」 ですね。 「個別指導塾」だけで9社が出展。 「介護」なんかを抑えて一番人気です。 というと、「何故、今学習塾がそんなに人気なんですか?」 と質問されそうですが、 学習塾というのは「個人起業」の分野では30年前、20年前からずっと人気なのです。 15年~10年前、フランチャイズの加盟が「法人の新規事業」が主流になった時には少し目立たなかった時期がありますが、  個人が脱サラで独立するためのFC としては、いつの時代も人気です。 その「理由」は明白ですね。 1)初期投資が低く 2)立地や物件に左右される要素が少なく 3)資金繰りが良い からです。 1)は説明するまでもなく、絶対いるのは机と椅子くらい。窓に大きくカッティングシートが貼れれば、看板すら必要ありません。 そして2)は飲食・小売のように「立地で売上が決まる」という要素は少ない。 で、最後の「資金繰り」これも重要で、「在庫」がないので「先にお金が出ていく」ことが少ない。もちろん講師は必要ですが、これも生徒の「月謝」は先払い、講師の給料は「後払い」ですから、講師の給料が払えない、なんてことはおきません。 というような点から考えて、「塾」は「個人起業」向きなのです。 ただ、そんな昔から人気があり、どんどん「塾」で起業していくわけですから、「そんなに沢山塾ができて大丈夫なの?」と考えるのが普通です。 竹村の結論としては、勿論まだまだ大丈夫、だからこそ「ヒーローズ」も勧められるわけです。 その理由、ひとつの視点がコチラ。 塾業界も「オープン景気」!?古い塾が新しい塾に変わる「小さな再編」とは ただ、ただし、です。 上のブログ記事でも書いたように、「塾は入れ替わっている」という感覚をしっかり持って起業することが大事です。 「入れ替わっている」=ダメな塾が退場し、中途半端な塾が生徒を減らし、良い塾、キチンとやっている塾が伸びていくわけです。 厳しく言えば、  「優勝劣敗、適者生存」 の世界なのです。 「厳しく言えば」とは書きましたが、これは「商売」の原則です。 ですから、学習塾で起業して「成功」するには、 「他の塾(地域の周りの塾)に勝てる武器」 は絶対に必要なのです。 そういう視点で昨日「FCショー」に参加しているFC本部をみると、やはり少々首を傾げたくなる、というのが本音です。 一言で言えば、 「明確な差別化」 が見えてこないのです。 20年前は「個別指導」だけで充分な「差別化」だったのです。 10年前には「大手が塾がやってる個別」という差別化が流行りました。(←実際にはあまり差別化にはなってませんでした) で、 今は「個別指導塾」ならみんな一緒、 なのです。 子どもを初めて塾に入れようとしていくつかの塾で話を聞いても、 基本的な話(個別指導の良さ)は皆同じ、 で、 最後は教室長が「私が親身になって面倒見て伸ばします!」 みたいなことが多いのです。 そして、もっと問題なのは、 「親身の個別指導」で伸びなかった生徒は、どこの塾へ行けば良いのか? ということです。 「親身の個別指導!」をうたう塾で成績が上がらず、他へ行っても、結局どこもあまり変わらない、のです。 これ結構問題です。 (そして問題あればそこにビジネスチャンスがあります…) 今の「学習塾」の状況はこんなところだと思います。 今、「個別学習院 ヒーローズ」が全国で伸びているのも、  「一風変わった個別指導塾」 というイメージが大きいと思います。 「学習塾」についてもっと聞いてみたい、何か質問などあればお気軽にmail下さい。 info@ytakemura.com まで。 「人気ブログランキングに参加中! ワンクリックが励みになります。
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(2011/01)
千葉 誠一

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