竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

フランチャイズ業界30年 FC専門家の情報発信。
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「政党選びとフランチャイズ本部選びは似ている」というタリーズ創業者松田公太さんの話

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こんにちは。

 

本日はアメリカは感謝祭!竹村です。

 

周りに聞いてみると「七面鳥なんて食べたことがない!」という方も多いですね。普通には売ってないので・・・と思ったら今は通販で普通に買えますね。特別美味いわけではなく、特別クセのあるわけでもなく、でも鶏肉と比べれば噛みごたえのあるところが個人的には好きですね。Xmasは七面鳥にしてみよう、なんて少し考えますが、子どもには不評な気も・・・七面鳥☓Xmas<クックパッド←これをみせて妻殿に相談ですね。

 

さて、本日はコチラから。 みんなの党(もう解党したから違いますね)の松田公太議員のブログから。

政党とチェーン店FC本部の共通点

松田公太さんはタリーズコーヒーの創業者ですね。タリーズはフランチャイズの初期開発をベンチャー・リンクが行いました。なので竹村もいくつかの加盟店開発を行ったFCです。短い間ですが一緒に仕事をさせていただきました。

 

タリーズのFC開発は順調に進んで短期間で上場、しかし上場したらその「FC開発のやり方」についてベンチャー・リンクと揉めて、独自路線を選択。上場から3年でMBOし非上場、最終的にはオーナーの松田さんがバイアウト的に伊藤園に会社を売却したので、現在のタリーズコーヒーは伊藤園の子会社、ですね。

 

そんな、フランチャイズを良く知る松田さんが、 政党とFCチェーンは似ている と。

各地域でビジネス展開を考える方々が、手っ取り早く収益を上げる(=票を獲得する)ためにFC本部(=政党)に加盟します。加盟するとなると売れる商品の自由度は一気に下がりますし(=党議拘束によって独自の政策が制限されます)、ロイヤルティー(党費)を払う必要性が出てきますが、ブランドイメージを活用して利益を上げること(=当選)が比較的容易になります。

 

確かにこの仕組は似てますね。 そして、今回の「みんなの党」の解党については、

みんなの党の解党は、FC本部が経営陣の内輪もめばかりで事業を継続するのが困難になり、清算を決断したのと同じことです。

党の役職も担ってますからそういう言い方はしてませんが、松田さんのホンネとしては、「FC本部選びに失敗した」と言いたいところなのでしょう。

現在の勢力図は差し詰め自民党が「セブンイレブン」、民主党が「サークルKサンクス」、維新の党が「デイリーヤマザキ」というところでしょうか(店舗数のイメージだけです。他意はありません)。「みんなのストア」が無くなったのですから、個人事業主であるフランチャイジー(議員)はセブンに行ったり、ローソンに行ったり、ファミマに行ったりと其々の判断をしています。どこのFC本部(政党)が自分の存続(=再選)にとって一番有利かを考えて加盟し直しているのです。

 

そんな中で、松田さんは、このブログでは新たな政党に加盟し直す(鞍替えする)ことなく、「松田公太商店」として無所属議員としてやっていく方向性を示してますね。タリーズコーヒーという一大チェーンをゼロから一人で創りあげたから、できる、と。

 

ここまで読めば、 選挙において政党に属する ことと 商売においてFCに加盟する ことの「共通点」を考える、という意味が見えてきますね。 要は、自分の力で当選が難しいなら政党に属すべき=個人商店で稼ぐ自信がないならFCに加盟すべき、ということですね。

 

ただ、これは「コンビニVS個人商店」という、フランチャイズの中でもかなり特定された分野での共通点、という気がしますね。 日本ではフランチャイズ、といえばコンビニをまず思い浮かべる方も多いわけですが、「コンビニというFCの仕組み」は、実はかなり歪(いびつ)なものなのです。

 

その辺、今週のメルマガで補足して解説したいと思います。

 

本日はこんなところで。