中高年層を救う(?)リクルートの戦略、をフランチャイズ情報誌「アントレ」からみる
こんにちは。
ライザップと行列ができる本屋の共通点 ~平凡な商品がバカ売れする理由~←これは読んでおいたほうが良いですね、竹村です。
「モノからサービス」というのは、設備産業の要素が強かったフィットネスクラブを、業界の常識をひっくり返して新サービスをつくった、ということでしょう。コストは従来のフィットネスクラブの1/10、潔く割り切って固定費から逃れる、その超高収益業態が、大ヒットして6,000人がトレーニングを受け、500人が順番待ち、と。
もちろんまだまだ瞬間風速的なブレイクでこのまま伸び続けるか?は可能性の話ではあります。が、ひとつの業界に風穴をあけて揺り動かしている、という点からは様々学ぶ点があります。
さて、昨日書いた「リクルートはスゴイよ」という話の続きで。
昨日はリクルートがこの3月から始めた「顧問契約紹介サービス」について書きました。 ポイントは、 キャリアをもった中高年(40代後半以上)が転職できない という現状ですね。
で、「キャリアを活かして幹部、管理職の転職!」は難しいので小さな会社の「顧問」はどうですか?という提案がひとつ。 そしてもうひとつが 「フランチャイズ起業」 の提案 なわけです。
転職先なんか探すより、起業して社長になりましょう!ということですね。
そこをターゲッティングして巧みにオイデオイデして肩を押す、のがこのアントレ、です。 雑誌は季刊で丁度2015年の最初の号「春号」が発売中。
いや、ホント、打ち出し方、というか見出し、コピーが上手、ですよね、
リクルートさん。 「小さくはじめて大きく稼ぐ人になる」 競馬で言えば「買い目を減らして万馬券的中率を上げる!」みたいなことを言っているわけで、読んだ瞬間「胡散臭い」となるわけです。
が、これがリクルートの雑誌の見出し、となると少々違うようです。
新しい言葉をつくってイメージを変える技、もお家芸。 会社を辞めずに「ハーフ独立」→副業でFCということ 給料もらいながら「インターン起業」→FCの独立支援制度 ・・・
アルバイトを「フリーター」、と言い換えたのもリクルート。 「女子会」という言葉もリクルート、ですから。
そして、この雑誌アントレの表紙を見れば、明らかにターゲットは「中高年」だということがわかります。 転職できない中高年は困っている、だからそこをすくう(←救うじゃない)のです。 40代・脱サラ独立で20年後の安心を手に入れる 40代・50代は「好き」で独立! これまで30年、会社にまかせてキャリアを積んできたのに、このままでは10年、20年先は不安、そう思って転職しようと思って少し動いたら、会社の外の厳しさと、自分の市場価値を知る・・・そんな人はイチコロでしょう。
しかしっ! 好きな仕事で小さく始めて、大きく稼いで20年後の安心が手に入る!!?? そうは世の中甘くない、そのくらいの「社会常識」は30年の会社勤めの中で備わっている、と信じたいです。
なので、竹村も「中高年」の方の起業相談にはかなり慎重になります。半分くらいの確率で「(起業は)やめといた方がいい、というアドバイスになりますね。
ただ、一方で「60歳定年」で会社を退職し、あとは年金で余生を過ごす、なんて時代じゃありません。そういう生き方は難しくなる=社会が許してくれなくなっています。
だから、40歳からあと30年、50歳から20年という目標で「第二の人生でビジネスをする」ことが必要なのです。
ここは日本という国の経済、というマクロなところからみて何とかせねばなりません。
竹村的にはフランチャイズを使ってできることを提案していきたいですね。
アントレなんかに、リクルートなんかに任せてはおけませんよ(笑)。
リクルートはいい特集、うまい見出しを(考えて雑誌が売れればいいんですから。
さて、最後「アントレ2015春号」の中身をみると・・・ カラーページ、TOPからのメッセージのコーナーは今回ずいぶんと少ないですね。たったの4社。
「個別指導学院ヒーローズ」いつものように“ちょいワルオヤジ風”鈴木社長が、今回は教室で子どもたちに囲まれて登場!
そして、「エコランドリー・マンマチャオ」の三原社長も今回登場!
働くお母さんを元気にして、日本経済を「V字回復」させたい! とは、まさに三原節。
コインランドリーと日本経済がどう関係するのか?是非一度三原社長と話してみてください。
今回は「日本初!授業をしない塾 武田塾」の雑誌広告はお休みです。
一応、雑誌アントレは夏・冬の年2回を予定。 しかし、今回ヒーローズ、マンマチャオが載っけてますので、武田塾も載せれば、カラーページ特集5社中3社が竹村のオススメFCだったわけで。それも見たかった、ですね(笑)。
次回ご期待ください!
本日はこんなところで。