竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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もしユニクロがFCを募集したら加盟しますか?

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 UNIQLOの業績が厳しいですね。

 

既存店売り上げ前年比が下がり基調になって1年半近く戻りません。

ユニクロ5月 前年比10.3%減

 

海外店舗は中国を中心に好調、が伝えられますが、既存店のみの数字とはいえ、マイナス10.3%はかなりの減少です。

 

UNIQLOは、ドラッカー流に言う「新しい顧客を創造して」伸びてきた会社です。フリースもヒートテックも新しい顧客を創造したので爆発的に売れました。 現状は、ヒートテック以降の大ヒット商品が出ない、というのが厳しいところですが、あれだけの商品の開発はなかなか難しいのでしょう。そして、ヒートテックも一冬で揃えたら次の冬はもう新たに買う必要なし、という商品でもあります。ほとんどが「下着」ですから。この冬の流行もありません。

 

ここで少し視点を変えて考えてみます。

 

例えば、UNIQLOはFCを一般公募したら、ブランド力を評価して沢山の加盟希望は集まると思いますが、かなりリスキーでもあります。

 

リスクとしては、

 

1)ファションという流行に左右される商品を扱うこと。

そして、何より、

2)本部の商品開発に全てを依存すること。

 

 

この2点。

 

とくに2)はUNIQLOの強さですが、逆に外れた場合は強みが無くなります。 次の秋物、冬物は画期的なヒット商品が出るか、出ないか?で業績が大きく左右される、という形になり、それは本部を信じて祈る、しかないわけです。

 

これは、フランチャイジーとしては厳しい立場です。 ですから、FCとしては、意外とこんなところが良いのです。 一度メルマガで紹介しましたが。

ワークマン

 

「作業服」ですから流行はなく、消耗品です。 UNIQLOのような常に新しい顧客を創造して行くという商売は、ロマンがありますがリスクはつねにある。

 

今年の夏はこれで、「新しい顧客層」を開拓、とのことですが…

UNIQLO銀座にステテコバー

 

ステテコではどうでしょう?多少の新しい顧客層は開拓すると思いますが、第二のヒートテック、にはなりませんよね。

 

 

本日はこんなところで。