【FCかつやの強さ】ツボをおさえたFC経営~490円でうまいカツ丼を拡げる裏側
こんにちは。竹村です。
昨日の甲子園決勝、いい試合だったようです。 やはり野球は「好投手がレベルが違う投球」をされると、まさに「死角なし」です。 何が起こるか分からないのが高校野球の面白さ、ですが、大阪桐蔭は「超高校級」で脱帽です。
さて、 昨日UPした記事で少々触れた、「かつや」。かつ丼 490円ですね。
このフランチャイズについて少々書きたいと思います。 竹村がこの店のFC開発に関わっていたのが、約10年前。丁度立ち上げの時期です。 当時はこの店のおかげで半年でで12キロ太りました。 加盟を検討いただくオーナーと毎日のように食べるわけですから、職業病です。
「かつや」がフランチャイズだと知らない方も結構いますね。 あまりFC募集媒体、とかでは「加盟店募集」をしないので。 ちょっと話はそれますが、 普段あまり「加盟募集」の宣伝を行わないFC も沢山あります。 というより、「FC募集媒体」に募集広告を出すFC、というのがむしろ「一部」なのです。
そして、「FC募集広告」を出していないようなFCは、いい物件が出てきたらそれを「既存オーナー」に紹介する、という形で堅実にFC数を増やしてく、というところも多いです。 例は沢山ありますが、例えば、 サーティーワンアイスクリーム ホームページにはきちんと「加盟店募集」のページがありますが、意外と知られていません。
既存オーナーが増店で増やしてます。 さてさて、話を「かつや」に戻して。 ここの本部は、 アークランドサービス その親会社は、 アークランドサカモト です。年商950億円のホームセンター大手です。
この「かつや」の業績が安定して好調なのは、いくつか理由がありますが、 竹村的には、まずは、 「安定した食材の仕入れ力」 だと思います。 「北米カナダ産の良質な豚肉」を安定した大量仕入れ、で供給しそれを低い原価でFCに提供できるから、です。 ここは、おそらく親会社であるアークランド社の考え方、ノウハウが活きているのでしょう。 ホームセンターは「仕入れのプロ」ですから。
以前、このブログで書きましたが、 「FC本部の仕入れ力」 というのは本当に大事です。 この記事です。コメダ珈琲店を例に書いています。 スケールメリットを利用して原価を下げる この「スケールメリット」は個人店では太刀打ちできません。 ですから、ここが「強い」本部は、それだけでFCに入る価値がある、とも言えるのです。
もちろん、「かつや」の安定した業績を生み出すポイントは、これだけではありません。 昨日の記事に書いた、 オートフライヤー の存在も大きいでしょう。 これによって、 店によって、 人によって 味がぶれない、ということが実現できています。 FCにとってここは大事です。 ラーメンFCなんかが、このチェーンは店によって全然味が違う、ということで酷評されることは良くあるわけで。 「かつや」はそれが無いわけですね。 この部分、恐らくは「かつや」ファンである、会計士の先生がいいブログ書いています。
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あまり派手さはないフランチャイズですが、「かつや」はこのような「経営のツボ」を抑えたやり方で、順調に業績を伸ばしてますね。 本日はこんなところで。
長文読んでいただきありがとうございます。