サイゼリヤ経常利益率10.1%!の「全ては生産性」の発想に学ぶ
竹村義宏のフランチャイズBlog
おはようございます。
美輪明宏さんとおすぎとピーコの関係について調べた、竹村です。
さて、日経本紙朝刊から。
サイゼリア、攻めますね~。
サイゼリヤ出店倍増、年100店 外食低迷下で攻め 50億円投じ食材工場、物流など効率化
>外食業界で経常利益率が5%を超える企業が少ない中、同社の売上高経常利益率は10.1%と際立っている。
見事ですね。
ここのスゴイところは、変化の激しい「外食」でありながら、
全く「ブレ」ない
ということです。
とにかく正垣社長が何十年も言ってるのは、
「生産性を上げる」
ということ。
生産性を上げることを極めて行けば、美味しいものを安く提供でき、店は繁盛し、そういう素晴らしい店を他店舗展開できる、
ということ。
「低価格で競う」のではなく「店の生産性で競う」
という発想にライバルチェーンとの「違いを生む違い」がある気がします。
上の記事では、
サイゼリヤの快進撃を、
「自社工場をもって製造から小売まで一貫すること」
と解説しています。
外食、製造小売りに活路 調達から加工・物流まで
が、そんなこと正垣社長が大昔から言い続けていることで、サイゼリヤはそれにより、同業他社の「倍」の利益率を確保していること、これは業界では広く知られているわけです。
ですから、
「何故他のチェーンは真似しないのか?」
「わかっていても真似できないのか?」
という点が重要ですね。
現在は、「工場」「生産ライン」は10年前に比べてはるかに持ちやくなりました。
「ひとり製造業」で起業も可能、なんて時代ですから。
(以前ブログに書きました)
もしもFC本部の営業マンに「ウソ発見器」がついていたら・・・という話
なのに、ライバル・チェーンで「自社工場」をもって、
という方向に進むところはまだまだ少ない。
日銭ビジネスである飲食業は「新店出店」以外の「投資」に慣れていない、ということもあるのでしょう。
そして、
「競争」というものを「目先」で考え、
「長期的・本質的」なところを見ていないから、
という気もします。
という事を頭に入れて、このカンブリア宮殿出演時のインタビューを観てください。
4分ちょっとのインタビューですが、中身は濃いです。
放映は2009年ですから、3年前です。
>7割引にしたら、お客様がどっと来る。利益は出ないがお客様が来ることが優先。そしてそこからこれだけ来てくれたお客様を「どう喜ばせようか?」と考える。
>値段を上げようと思ったことは一度もない。値段を下げることが「社会貢献」。
>値段の下げ方は、原価を下げることではなくて自分たちの無駄をなくすこと。
>フードサービスでは問屋や商社から食材を買うと絶対に生産性は上がらない。
>生産性を上げるためには店でやることを工場でやる。皆それをやると美味しくなくなる、というがそれは違う。味がブレなくなり、美味しく提供できる。
どうでしょう。
ブレませんね。
1分30秒位の、しばし沈黙のあとの、
「(経営不振の店に)7割引にしてみたら絶対お客さん来るから、と言っても誰もできない」
というところが面白い。
小池栄子さんが
「怖くてできない・・・」
と的確なコメントを入れてますが、まさにそうなんでしょう。
どれだけ経営に「腹がすわっているか」ということなのでしょう。
本日はこんなところで。
午後から起業相談面談2件です。
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