竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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リクルートの「顧問紹介サービス」はイイトコロついている、と思います

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こんにちは。

 

 

これは東京の桜は入学式までなんてとてももちませんね、竹村です。

 

 

 

さて、本日の日経本紙朝刊にリクルートの「顧客紹介サービス」の全面広告が出てます。これについて。

 

これは、40代後半以降の中高年転職の市場に向けた、マッチングサービス、ですね。

 

リクルート「顧問紹介サービス」 上のフォームから自分のプロフェールを登録して「顧問希望先」からの連絡を待つ、というサービス。サイトを通じて顧問契約が成立した場合にリクルート社にフィーを払う、という成果報酬型、です。

 

「顧問先紹介」とはいうものの、竹村から見たらこれは切り口を変えた「転職サービス」でしょう。でも、なかなかいいところはついている、さすが今の人材の流れ、というものしっかりとらえた上での「新サービス」だと思いますね。

 

ポイントは、 転職は無理、でも顧問的仕事ならできる という中高年というのは、かなりの%いるのでは?、ということです。

 

わかりますか?

 

「業界で30年とか仕事をしてきてキャリアは積んでいる中高年」の転職は本当に難しいのです。難しいどころか「まず無理」に近い。知り合いのつてで、とかでなかれば。

 

これは採用する側の立場になればわかりますね。その30年のキャリアが戦力として活きるか?といえば多くの業界でなかなか活きないのです。経験に基づいた業界知識は持ち合わせているとしても、それは「古い」ものだったり、仮に新しい情報を勉強している、としてもその多くは若い社員がネットで鼻をきかせて調べれば分かる情報なのです。

 

ネット中心の「超情報化社会」の進展は中高年のビジネスマンを本当に厳しい状況に追い込んでいると思います。知識的情報の価値がどんどん薄まり、ネット化についていけなければ簡単に若者に追い抜かれる。長年業界でやってきたキャリアよりスマホを駆使して仕事ができる若い社員の方が「使える」のです。採用する側からすれば。

 

なので、中高年の「それまでの業界キャリアを活かした転職」というのはまず無理、なのです。 「今もらっている年収を100万、200万下げても」もう一度チャレンジしたい、なんて思っている方が多いのですが、少なくともそんなこと思って転職市場に「応募」している時点でOUTです。

 

もちろん人材紹介会社を通じてというのも「応募」ですからね。 正直なところ「それまでのキャリア」が今の業界で通用すると評価されるものなら、人材紹介会社ではない「本当のスカウト会社」の担当者から「個人宛に」連絡が入り、少なくとも「年収を1.5倍で」的な話であるはずなのです。

 

で、そういう1%、2%の枠に入ってない中高年のキャリア転職をなんとかできないか? ということで出てきたのがこの「顧問紹介サービス」だと思いますね。

 

社員と顧問なら顧問のほうがエライのでは?なんて思う方も多いと思いますが、それは単なる「イメージ」なわけで。顧問というポジションからなら、過去の経験、知識を「ほんの少し知恵的に説明できる」技能があれば、少しの評価はされると思います。 雇う側の社長としても「上手く使えば」という視点に立てますし、なにより社員は固定費、顧問ならいつでも切れるいわば非正規雇用=変動費、です。

 

「業界の人脈だけでも魅力だ!」という割り切り方もできます。

 

なので、このリクルートの「顧問紹介サービス」はいいところをついている、と思うわけです。 転職できないキャリア中高年に「顧問」という働き方の道をひらく、という価値があります。

 

この「キャリアはあるが転職できない中高年」というのは、もちろんフランチャイズ起業においても、メインターゲットになります。 転職できないなら起業して社長になろう! というわけですね。

 

そして、この切り口をリクルートという会社は、今度は「アントレ」という独立起業サイト、情報誌で取り込んでいくわけです。 ほんとにリクルートってのはスゴイ会社、です。 「人材」×「マッチング」というビジネスは無限大、「アントレ」についてはまた明日解説したいと思います。

 

本日はこんなところで。