東進永瀬社長と図研金子社長(ディープインパクト馬主)の25年前の対談、とは!?
こんにちは。
清宮くんの夏は終わりました…竹村です。
ここまで楽しませてくれて拍手、ですね。そしてまだまだ一年の夏。とはいえ激戦の東京代表ですから、ここから甲子園の常連となる、ほど甘いモノではないでしょう。そこが高校野球のオモシロさ、です。
さて、昨日「書きますよ」と予告した、エコランドリー・マンマチャオの雑誌アントレへの広告に関しての原稿審査に物申す、件、ですが。こちらは現在、最終調整のやりとりをしてますので、それが決着してから書くことにします。
で、本日は…
ちょっと昔話になりますが、面白い資料を発掘しました。とある仕事で近頃、昔の東進時代、ベンチャー・リンク時代の資料とかをあさっています。
結構いろいろ面白い資料が出てきますね。
そんな中から、ひとつ紹介したいと思いまます。コチラ。
東進の永瀬社長と図研の金子社長の対談!(もうお一方はあまり関係ない)
図研の金子社長といえば、ご存知、あのディープインパクト、キングカメハメハなどの馬主さん。競馬をやるかたなら知らない方はいないでしょう。
もちろんGⅠ馬主として大成功、だけでなく会社も順調に業績拡大し、立派な一部上場企業です。
このインタビューはリクルートの求人雑誌B-ingの1991年の特別座談会のもの。91年ですから竹村が入社3年目、まだ人事部で仕事をしていたころのものですね。
対談の内容としては、急成長中の企業がいかに人材を確保するか?というテーマ。
91年ですからバブル崩壊の兆し?がでてきたものの、まだまだ人材市場は売り手市場が続き、多くの企業が採用に苦労していた時代です。電話帳のように厚かったB-ingが懐かしい。
東進(ナガセ)も図研も少し前に株式を公開して「急成長企業」なわけですが、逆に言えばまだまだ小さい会社、なわけで当然採用は苦労しました。
この特集はB-ingに中途募集広告を出し続けている企業の採用をバックアップする目的での企画だったのだと思います。
で、内容ですが、この対談の中で、東進永瀬社長と図研金子社長の「こんな会社にしたい)感は対立しているところが面白い。
永瀬さんが、
家庭にいるより仕事のほうがおもしろい、ほんとうに信頼できる同僚や上司と仕事するのが楽しいし、仕事自体が遊びみたいになる会社にしたいと思ってます。
と語れば、
それに対して金子さんは、
少しキザな言い方になるかもしれませんが、モーレツ会社人間はいりません。素敵な家庭人であり、会社では素敵な企業人であって欲しいと思います。
この91年時点で、年間労働時間1852時間、フレックスタイム、マイカー通勤をみとめ、社員の「余暇時間」を重視している、と語られてます。
これは働く社員としてはこの2つの企業では大きく違うことになりますね。
ただ、どちらのTOPも、
社員が働きやすい環境をつくり、それによって企業としてのパフォーマンスを上げる
ためには?と考えているのです。
「順番」があるのかな、と考えますね。
まずは、永瀬さん式の「仕事第一主義」で人生の充実感を味わい仕事の成果を出す、そこから、仕事のパフォーマンスは働く時間の多寡ではなく、質ではないか?という気づきをえる。
そうなって、今度は、いかに短時間で集中して効率的な仕事をし、余暇を充実させるか、という金子さん式の考えにいきつく、これが理想ですね。
25年たった今、ここで永瀬さんが語っている労働観を支持する層は極端に少なくなっている気がします。しかし、上のような「仕事というものの量から質の転換、その順番」は大事なんのではないか、と思いますね。
ということ考えながら、本日のテーマに即して1991年の名作(笑)。
映画「就職戦線異常なし」のエンディングです。
槇原敬之の「どんなときも」がイイですね。こうして聴くと「バブルの終り感」を見事に表現してますね。
♪ 消えたいくらい辛い気持ち抱えていても
♪ 鏡の前笑っている まだ平気みたいだよ
そんな時代だったんだと思います。
本日はこんなところで。