竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

フランチャイズ業界30年 FC専門家の情報発信。
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「FCに加盟するほうが成功確率が低い」!?ということについて

竹村義宏のフランチャイズBlog
こんにちは。 EVERNOTEというのは素晴らしいツールですね、遅まきながら実感しています、竹村です。 さて、昨日ブログで最後に触れた、 「FC加盟と独自起業では、実はFCに加盟しないほうが成功確率が高い」 という政策金融公庫担当者のコメントについて。 ヒーローズ堀ノ内校の小林オーナーがパネリストとして参加した、アントレの起業セミナーの中であった発言です。 詳しくはコチラの小林さんのブログ記事をお読みください。 アントレのセミナーでお話させていただきました 中盤くらいにこの政策金融公庫の担当者のコメントが出てきます。 「FCに加盟する方は本部がなんとかしてくれるという依存心が高い」ということが理由だということですが、そこは納得できます。 竹村も常々、言ってることですから。 竹村は「フランチャイズは成功できる」と言い切ってますが、それは「きちんとした本部」に「正しい心構え」で加盟すれば、ということも必ず添えています。 その、「正しい心構え」というのが、  過度な期待  と  過剰な依存心 を持たない、ということです。 ダメ本部が加盟検討者の「期待と依存心」を煽る、というのがフランチャイズの典型的な失敗パターンです。このことさえ、しっかり心に刻んでおけば、大きな失敗はありません。 傾向として自分は依存的なところがある、と自覚する場合は、  とにかく経営するのは自分自身 と肝に銘じることです。 それができなければ「フランチャイズには向いていない」のです。 詳しくは、毎週日曜日にお届けしてる、メルマガ「新フランチャイズ発想法」で解説していますので、読んでみて下さい。 FCに向く人>メルマガより FCに向かない人>メルマガより ただ、「調査統計」として、 「FC加盟の方が独自加盟より成功確率が低い」 というのは解せません。 「一部のFCを除けば」という条件はついてしまいますが、少なくともFCの方が「短期廃業」の確率は低いと思います。この点については政策金融公庫の見解は一度きちんと聞いてみたいと思います。 政策金融公庫発行の「創業の手引」には、「フランチャイズへの加盟」についての項目があり、そこには、

事業の成果は、結局は経営者の能力や経営姿勢などによりますFCの信頼性以上にあなたの経営者としての努力や姿勢が重要であることを認識しておいて下さい。

という記述があります。 まさに、この点を勘違いせずにフランチャイズに取り組めば、独自起業より成功確率が低い、ということはありえない、というのが竹村の見解です。 確かに、フランチャイズを選ばない人の方が「依存心」が少ないので、成功確率が高いのだ、という見方もあるわけですが、独立心を有する人が自力(=自分の考え・自分のやり方)で取り組めば道が開ける、というほど商売は甘くありません。 ただ、一方で、 フランチャイズに加盟すべきか、独自でやるべきか?」 という問題については、成功確率云々でなくもう少し複雑な部分もあります。 コンビニのような、「独自」ではできない商売なら別ですが、例えば小林オーナーも書いているように、「学習塾」ならFCに加盟せずにやる、ということも可能です。 これは先ほどの、「FCに向く人、向かない人」という話と合わせて、考え方、というか独立して「何がしたいか」ということによります。 例えば、 「一教室を自分のオリジナリティを出してやっていきたい」 「規模はあまり大きくしたくない」 ということであれば、FCに加盟しない、という選択肢もありでしょう。 逆に、 「多教室展開したい」 「事業として大きくしていきたい」 ということであれば、FCのシステムに乗っかるべきです。 ここでは詳しく書きませんが、「FCのメリット」のひとつは、 「量産しやすい」、「店舗拡大しやすい」「レバリッジが効く」 ということなのです。 ヒーローズの第一号加盟校である松田社長が、3年で20教室を展開できるのも、 フランチャイズだからこそ です。 以前、このブログで取り上げた、 イーホールディングス安倍社長(ITTO個別指導学院) や、 マクシス箕輪会長(明光義塾) がこれだけ「展開」できるのもフランチャイズ塾だからです。 明光やITTOにはこのようなメガフランチャイジーが何社もあります。 このように、フランチャイズというのは、成功したら「一気に大きく」することが可能なのです。 最初は自分が教室長から始まりますが、「次、次とそれを任せていける」仕組みがフランチャイズの大きなメリットです。 逆に、 「自分が全責任をおえる規模で地に足をつけてやりたい」 ということならば、FCのロイヤリティを支払い続けるのがバカバカしくなる可能性があります。 長くなりましたので、詳しくはまた書こうと思いますが、 例えば、  1>一教室で月の売上200万から、ロイヤリティ10%、20万を払う  2>十教室で月の売上2000万から、同じく200万払う のでは、大きく「お金を支払う感覚」が違うのです。 1>の場合、個人の所得から何分の1かを本部に持っていかれている、というイメージ。2>は法人として事業計画に組み込まれた「数字」なのです。 感覚的ではありますが、取り組んでみるとこの「差」は大きいのです。 そんなことから、  個人で小規模でやるなら、FC加盟の必要なし  事業として経営していくならFCを利用するべき というのがひとつの考え方、です。 本日はこんなところで。 「人気ブログランキングに参加中! ワンクリックが励みになります。
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