「大塚家具」久美子社長の「素晴らしすぎる中期経営計画」について一言!?
竹村義宏のフランチャイズBlog
こんにちは。
アマゾンの配達 佐川急便が手を引きヤマトが引き受けた理由←これはそうだなぁ、と思いますね、竹村です。
Amazonプライムを利用してますが、たまに1日に3点、4点発注すると、何度もヤマトの配送がやってきますから。年間5000円程度払えば、その日に次の日に配送される、というのは必要な際には便利この上ないのですが、配送する方はたまったもんじゃない、でしょう。
さて、このニュースはふれておきたいと思います。
この【速報】はなかなか面白い!
先月25日にIRで公開された中期経営計画<大塚家具 PDFを分析。
こんな感じ、です。↓↓↓
【速報】大塚家具の久美子社長が頭キレキレな中期経営計画を発表!
確かに、現状の分析、過去の成功要因と今の市場とのズレから始まって、ターゲッティングを明確にしての新戦略。これは完璧な感じです。「頭キレキレ」な方がつくったということは伝わります。
この中期経営計画が評価され、騒動で下がった株価もかなり戻しました。
ただ、竹村的には違和感がありますね。
実は竹村家ではテーブルとソファーが大塚家具で購入したものです。もともとはテーブルとセットのイスも買いましたが、コチラは猫が爪とぎに使ったりしたこともあり、今はテラスのイスに(笑)。
買ったのは12年前?くらいです。新浦安の広めに家に引っ越す際に、有明のショールームで買いました。
この時思ったのは「テーブルもソファーも10年、いや20年と使うもんだから、大塚家具で」ということ。テレビや冷蔵庫のように機能や性能が刷新されたり、壊れたりするもんじゃないですからね。
ただ、確かに・・・高い。
「イス2脚分」でそれこそニトリやIKEAなら「テーブル・イスセット」が買えるお値段。そしてそこを埋めていくための担当セールスの方がつくわけです。ディーラーで新車を買う、ようなイメージです。その方の案内で気持よく買った、ことは覚えています。そのYさんはその後もずっと「担当」として連絡をくれましたね。そのへんまさに新車ディーラーと一緒の仕組みです。
その時を思い出せば、やはり「大塚家具というブランド」だから買ったのだと思います。もっと言えば「高いから買った」くらいなもんです。
まさに、勝久会長の「会員制」にのっかった客、なんですね。
なので、そんな客からすれば、この久美子社長の「ニトリやIKEAより上の「中価格帯」というのはシックリきません。
「良い物がそこそこの値段で」なんて無印良品でもいうことでしょ、と思ってしまうわけです。 この路線で行けば、「会員制」で囲ったお客様の大半は離れますね。もちろん久美子社長の路線変更はそこを読み込んでいるわけですが。 例えば、竹村家の12年たったソファーはカバーを交換しようか、と思っているわけです。もう3人の子どもたちも大きくなり激しく汚すなんてこともないので、多少淡い色でも、と。 で、これが「高い」わけです。カバーだけで、ニトリのソファーの「中の上」の部類が買えます(笑)。 そこを気持よくセールスしていくのがまさに「会員制」の役割だと思うのですが・・・ あと、視点を変えましてもう少し。 この久美子社長の「頭キレキレ」というところが引っかかる、のです。 これは竹村がずっとフランチャイズという業界で、新しいフランチャイズの立ち上げをみてきた経験からいう、あくまで「経験値からの感覚」なのですが。 「頭キレキレに計算しつくしたもの」というのは大抵うまくいかない、 と反射的に思ってしまうのです。 そう言ってしまっては元も子もないのですが。もう少し言い方をソフトにすれば、 「計算しつくした戦略はそのとおりにいかない」 もの、ということです。どんなに頭のいい人が計算しても。 東進衛星予備校もガリバーも牛角もカーブズも、そして今取り組んでいる武田塾をみていても、「計算を超えたところ」に業態としての「確変的勝機」があったのです。 「物事は計算通りにはいかないものだよ」なんてお祖母ちゃんのつぶやき、みたいですが、今回の久美子社長のプレゼンをみると、そう思ってしまいますね。 本日はこんなところで。久美子社長は気軽に入れるカジュアル店につくりかえ、ニトリなどよりも良い物がそこそこの値段で手に入る絶妙なポジショニングを狙う。