底なしのマクドナルドから考えるフランチャイズの「成長」ということ
こんにちは。
いよいよ梅雨いりですね、竹村です。
普通に考えればイヤな季節ですが、心のなかで梅雨が長く続いてくれ!と願っている方だって世の中にはいます。
そう。
コインランドリーのオーナーの皆様、ですね。
多くの人が嫌がる季節で儲ける商売、ということではなく、多くの人が困る季節に「役に立つ」商売、ですよ。
エコランドリー マンマチャオのオーナー会は来週金曜日、6月19日。梅雨真っ盛りで盛り上がること間違いなし(笑)。
さてさて、本日はフランチャイズニュース、時事ネタから。
まずは、もう聞き飽きた感のあるマクドナルドの前年同月売上げ減のニュース。
こういう場合まずは、客数減に歯止めがかかることだと思うのですが、客数もまだまだ前年同月15%近い減。
マクドナルドについてはフランチャイズ、という視点からこのブログにも何度も書いてきました。
今回の業績の旧落下、底なし沼から浮上しないという状況は、例の異物混入問題などの直接的ニュースだけでなく、前社長原田さんが推進した「直営店のFC化」という経営の舵切りの間違いが最大の要因だ、という見方があります。
こういわれてしまうと、
「直営店をどんどんFC店に変えていったから失敗した」という見方になってしまいましが、そう単純なもんではないですね。
正確に言えば、
業績が低迷していたチェーンを「FC化」によってV字回復させ、その後外部環境含め悪いことが重なった、というのが今の状況でしょう。もちろん「悪いこと」の中には「急速なFC化大成功のひずみ」はあると思います。
グラフで見れば一目瞭然ですね。
なかなか簡単ないいグラフがなく、結局雑誌「週刊プレーボーイ」から写メで。
(これがいちばんわかりやすい)
見事な業績の「V字回復」ぶり、そしてそこからの急降下、がわかります。
フランチャイズという仕組みの魅力は「レバリッジ効果」にあります。「いい時・伸びる時」は一気に、掛け算で良くなり、伸びるのです。
でも、それは「逆」もあるわけです。
竹村のフランチャイズ理論の師であるH先生の、
「竹村くん、フランチャイズはインスタントな成長に気をつけなければならんよ」
という言葉を思い出します。
どうしたらインスタントな成長に終わらないでホンモノの立派なFCになるんですか?と問えば、
「それは今の成長に胡座をかかないこと」
と当時としては分かったような分からないような回答でした。
そこから10年以上やって、少し分かってきた部分もありますね。
フランチャイズというのは「簡単に成功できてしまう」ところが確かにあるんですね。それが「インスタントな成功」です。
テストで言えば、最初のうち自分でも思ってないような点数が採れてしまうことがある。もちろん舞い上がりますが、それは「本当の実力」ではないわけです。正確に言えば「継続性のある実力」ではない。だから舞い上がって調子にのれば「インスタントな成功」に終わる。
ただ、ですよ。
「インスタントな成功」がいけないのか?
と問われれば、そんなことはない。
全てはそこから始まるわけですから。
もっと言えば「インスタントな成功」を何度か重ねて、まわりの評価が「あそこはちょっと違う、ホンモノかも」と変わるわけです。
それが盛り上がると次のステージ「バブルな成功」。ここでの戦いです。
そこまでいって弾けないと「ホンモノの成功」ということになるわけです。
その時は一大チェーン、です。
成長する、ってのはそんなもんですね。
なんか、メルマガレベルの難しい内容になって長くなってしまいましたが(笑)。
本日はもうひとつ、こちらのフランチャイズニュースも取り上げねば、と思ってました。これも重要、注視しなければならない動きです。個別指導塾のコメンテーター、今野さんが語ってますね。
この問題についても書きたかったんですが、今日は時間いっぱい、なんでまた明日、あるいは今週のメルマガで。
本日はこんなところで。