竹村義宏のフランチャイズBlog

フランチャイズ業界30年これまで50を超えるFCに携わった竹村のブログ。2015年5月FC2から引っ越し。

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アントレ2015年夏号レビュー その2

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こんにちは。
 
 
なでしこは充分に称えるべき戦いだったと思います、竹村です。
 
開始20分で一人の選手にハットトリックされるという悪夢のような展開から、選手を変え布陣を変え、ちゃんと流れが変わりました。
 
しかし、アメリカの高さ速さにはびっくりしましたね。
 
 
 
さて、先週「その1」をやったアントレ2015夏号のレビューの続き、です。
 
今回は「特集記事」について少し解説を加えたいと思います。
 
まずはフランチャイズ開業資金についての特集。
 
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「99万以下」から始まります。
 
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「100万円以下」にズラリと。
なんと「学習塾」も「80万円」ということでここに並んでます。
 
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「100万円以上」は・・・焼き鳥屋とか、弁当屋とか。
 
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これは「開業費」ではなく「開業に必要な自己資金」か?思ってしまうような金額の低さ」ですね。いくらなんでも学習塾が80万円や焼き鳥屋が200万円では開業できないだろうと解説を読むと、ここに出てる金額はアントレの募集広告の「最低金額」を書いているようで、これは「加盟金と研修費や保証金のみで物件はなどは本部が用意して貸します」というタイプの開業時に必要な金額ようですね。
 
まぁ、確かにこの金額を用意すればそのFCに加盟して開業はできるわけですが。
 
このいわゆる加盟金だけであとは本部が用意して借りる、という、いわゆる「コンビニのCタイプ」的契約は、焼き鳥屋程度の業態だったらオススメできませんね。本部に大きな借金をして始める形になりますから。
 
 
 
それであれば「政策金融公庫」の活用して開業資金を用意すべきです。
 
今はアベノミクスが起業を後押しする方向での施策を様々実施しており、公庫からの融資は大変借りやすくなっています。これは竹村も過去には見たことのない状況であり、起業を志す人にとっては大きなチャンス、です。
 
この特集に書かれている数字は開業費としては確かにビックリするほど低いですが、考え方によってはこの程度の金額が用意できれば、それを自己資金として公庫で融資をうけて開業できる、とも言えます。
 
いくら資金が借りやすい、といっても大きな借金をするのはやはり怖い、同じ商売が手堅く小さく始められるなら、そちらのほうがリスクが低いのではないか?という考えもあるかとは思いますが、少々ズレています。
 
自分で商売をするということは「良い借金」をドンドンして、お金を回していくことです。
 
「良い借金」とは何か?「お金を回す」とは?については、また別の機会に書きたいと思います。
 
 
 
 
あと、アントレ今号のなかで注目は、この「人」についての特殊ですね。
 
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まずは、セルフマネジメント
 
次に、人材採用
 
そして、従業員マネジメント
 
のホップステップジャンプ。
 
 
 
確かにこの3段階、それぞれに「壁」があり、それを乗り越えて次のステージにいくわけです。

とくにここ最近は第二段階の「採用」が厳しい業界、業態が多くなり、「人の問題」はより何度が上がっています。
 
 
フランチャイズとういうのは「ビジネスモデル」が決まっており、そのビジネスモデルと「人」との掛け算で成果を出すものです。
 
しかし「人を活用する」というのは難しいのです。
 
最初は「セルフマネジメント」であり、これは自分が自分をコントロールする、ということですが、それすらなかなか難しい。自分自身のモチベーション、やる気持続していくにも努力がいるわけですから。そしてそうやって頑張っていても「病気やケガ」というような想定外のことも起こる。
 
ましてや、第二段階からは他人を雇って、他人を活用するわけですから。
 
この「壁」は高いといえば高い。しかし、この壁は「クリア」すれば別な世界が開けるんですが…
 
 
本日はこんなところで。