koboも楽天の足をひっぱてますが...思ったように普及しない電子書籍について考える
竹村義宏のフランチャイズBlog
こんにちは。
いまアダルトゲームに革命が起きつつある | GQ JAPAN | 東洋経済オンライン | ←VRの一般化はやはりここから、ですかね、竹村です。
「…欲望産業は強く、過去にビデオデッキやインターネットが辿ってきたように、我々もアダルトゲームを通して、VRの普及に貢献できればと思っています」(KISS広報担当)。
なるほどなぁ。新しい分野とういうのは「エロ」が切り開いてきたのは確かな歴史、です。しかし記事に出ているワイヤレス◯◯◯コントローラー「Chu-B Lip」はスゴイなぁ。ここまできてるんですね。
さて、本日は「電子書籍」について少し書きたいと思います。
Kindleを初めて手にした時は、「これでもうカバンに本を入れて歩く必要がなくなるんだ!」と新しい時代の到来に歓喜していた方も多かった気がしますが、3年たって周りをみてもそういう感じにはなってません。
個人的には全ての書籍が本の発売と同時にKindle化してくれたら最高なんですが...
正直、本屋のこの状況に困るのです。
本屋の新刊、話題の本コーナーで、どれがKindle化されているのか分からない、からです。いちいち検索するしかない。
こうやって写真とればKindle化されている本がマークされる、なんてアプリがあればすぐ入れます(笑)。
出版社側からすれば、なかなか難しいところがあるのでしょう。先日今度竹村の本を出してもらう出版社の方と話していたら、出版社によっては部門別で独立採算制をとっており、そううなると同じ本で紙VS電子書籍で売上げ、利益の喰い合いになりますから、当然、今なら紙の本の売れ行きが一段落してから、電子書籍化、となりますね。
ただ、そんなことやってちゃなかなか電子書籍がきちんと普及していかない気がします。
今の電子書籍が売れない最大の問題は「電子書籍=安く買うもの」という図式ができあがっているからです。Kindleでストアの画面にいくと「まず日替わりセール」「月替りセールの」の大幅割引本、が出てきます。「ベストセラー」も出てきますが、そのほぼ全部がセールによって安いから売れている、売れたというラインナップ。
リアル本屋だったら、入り口に「新刊本・話題の本」なのにKindleは入り口に「安売り本」。
これでは買う側からしたら、電子書籍は安く買わないと損、という感覚になりますね。
竹村は個人的感覚として、紙の本より電子書籍のほうが様々な面で優れている、と思っているわけです。カバンの中で荷物にならない、部屋にたまらない、検索できる、捨てる(売る)手間がない、今読みたいものが今読める、電車の中で漫画を読んでも恥ずかしくない(笑)…あげてればキリがありません。
だから、個人的には電子書籍が安くなくても全くかまわないのです。
ただ、そういうことを言うと、「コスト」について言う人がいます。電子書籍なら安くできるだろ、と。印刷、運搬、在庫管理とかのコストはかかりませんから、それはそうでしょうが。ただ、「新しい価値」を世の中に拡めていくわけですから、仕入れが安いんだから安くしろ!、といわれてそれわそうですね、とも思えないわけです。
「電子書籍」には紙の本より優れた部分が沢山あるので、それを活かした新しい価値を強調し売っていくべき、ということです。紙の本とは違った読まれ方もあるはずなのです。
ということで、フランチャイズの開発とも絡めて色々な企画ができるんでは?といくつか企み中です。
本日はこんなところで。