塾というのは長~く続く業界です。少子化で塾がなくならないワケ。
離職率が業界平均を大きく下回る鳥貴族の秘密 ←なるほどなぁ、竹村です。
この「理念経営」と「業界常識からの脱却」の合わせ技、というのは相性がいいか他とは一線を画す成果が出ますね。逆に言えば理念なく業界常識を疑わずやってるところが多い、ということ。そういうところが時代の変化に対応できず、消えていきます。
さて、昨日は世の中GWの最終日の日曜日でしたが弾丸で名古屋へ。
愛知県私塾協同組合さんの30週年記念式典に武田塾の林社長、武田塾名古屋校・岡崎校のHオーナー、武田塾春日井校他3校を経営するMオーナー、太田川校のHオーナーとともに参加。
早速もう「月刊私塾界」で記事がUPされています。
参加者は何十年と学習塾を経営されてきた老舗塾が中心。
スピーチも「40年前に私が大学生で講師のアルバイトをした時に…」みたいな語りも多く、改めて、
学習塾業界というのは古い業界なのだ
と思いました。
今回、このような伝統のあるかいに参加できたのは、武田塾太田川校のHオーナーが理事会で役職を務められていたご縁なのですが、Hオーナーの学習塾はナントお爺さんの代から続いており、設立90年を超える歴史、と聞いてビックリ。
まぁ考えてみれば、日本における「塾」的なものは江戸時代の寺子屋からあるわけで、全国に15000軒以上あったと言われているわけで。
スピーチでは他に「一学年の人口が100万人をきる時代がすぐそこにきた」というような業界の危機感を語る方もいらっしゃいいましたが、これもずっと言われ続けていること。日本の少子化は30年前から始まっているわけで、その毎年確実に縮小していく市場の中で、脈々と続いてきたのが「塾業界」なのです。
竹村は28年前に東進ハイスクールを運営する株式会社ナガセに新卒で入社したわけですが、当時ナガセでも少子化による受験市場の縮小は経営戦略の中で当然考えられており、「生涯教育」的な新規事業に続々取り組んでいました。
漠然と、将来は東進スクールや、ハイスクールよりこちらの生涯教育部門が大きくなっていくのか…とも考えていましたね。
当時思い出すのは、関塾創業者の田部井雅子会長の講演を聞いた時。
講演の終了後の質問の時間に「少子化の塾経営への影響について問われた時、
かまびすしいが、大丈夫!
と迷いなく即答。このおばさんカッコイイっと思いました(笑)。
子どもが減ってどうなる、こうなる周りが騒いでいるが、全然問題ない!
ということ。
そこから25年たったみて、田部井さんが言い切ったことは正しかったわけです。
学習塾業界は時代の変化にしっかり対応し、集団授業から個別授業に業態を変えて生徒のニーズをつかむことに成功し、少子化に対応しました。
30年前より子どもの数は4割減りましたが、通塾率と一人あたり単価が上がり、業界としては伸びたのです。
ナガセ(東進)の生涯教育部門は様々な分野の教育に進出しましたが、どれひとつ塾や予備校を超えることはありませんでした。
そして、後発だった予備校部門で映像授業という革新を起こし業界TOPとなるわけですから、面白い。
本日はこんなところで。
フランチャイズチャンネル昨日もUPしています!
今回は襖貼りから始まるオモシロFC「金沢屋」について!