ABCマート最高益のカラクリと、やはり金子哲雄さんは本質を見ていた、という話
こんにちは。竹村です。
朝晩は寒いですが昨日は日中26度! 昨夜カンボジアのHUGS社のメンバーとskypeでビデオ会議しましたが、 「こっちより暑いんじゃないですか!」 と。 カンボジアは「雨期」ですからね。 さて、これは昨日のニュースですが。
>同社は長年、低価格を強みとしてきたが、2年前から機能やデザインを重視した高付加価値路線に軸足をシフト。その結果、端境期には低価格品と新コンセプトの商品が混在する形となり、在庫が膨らんだ。
>在庫が膨らむと資産効率が悪化し、新商品の投入遅れにもつながる。このため昨年夏から、在庫整理の値引き販売に踏みきった。
>この結果、今3~8月期では余剰在庫が少ないため、値引きせずに売れるため粗利益率が上昇。新商品もタイミング良く投入できるため、客数増にもつながる好循環を作り出すことができた。前下期の犠牲によって、こうした構図が実現したともいえる。
こんな記事を読むと、本当に今の時代の「小売り」というのは難しい、と一瞬感じます。 もう、「○○ブームにのって○○の販売が伸び、売上げ、利益に貢献した」的なわかりやすいニュースがドンドン減っている気がします。 やはり、 ベースには、 「もう生活に必要なものはだいたい持っている」 ということがあります。 「新デザイン」「新機能」でどれだけ心トキメカせて、まだ使える古いものを捨てさせるか? 商売としてはそいうことになります。
ただ、この「ABCマート」は外から見ていて確かに店に「活気」がありますね。 竹村の住む新浦安では、イトーヨーカドーの一角にABCマートが入っていますが、やはり同じ値段でもヨーカドーの靴売り場では買わなだろうな、誰もがコッチで買うだろうな、という気がします。 ヨーカドーの靴売り場の方が面積的にはずっと広いのですが。
そんなことを考えていたら、ふと、 先日亡くなった金子哲雄さんが以前TVで解説していたことを思い出しました。 今の時代、多くの業界で商品・サービスはどの会社もほとんど差がない。 「差別化」を語れば語るほど、 「それ大した差ではない」トバレてしまうようなケースも多い。
だから、こんな時代は、
「ウチの商品を入れていただくと何故か業績がUPする会社が多いんですよね~(笑)運が向くというか~」 くらいの冗談みたいな営業トークの方がいい
という解説でした。 軽いトーク番組での話でしたが、なんか頭にひっかかっていました。 もしかしたらかなり「本質」をついているのかもしれません。
フランチャイズで考えてみても、 確かにそういう部分はあるのです。 塾でも飲食でも介護でもなんでも、 商品とかマニュアルとか、いわゆる「目に見える」部分というのはあまり「差」はないことが多いです。 「ウチだけです」 なんていう特徴が本当に素晴らしいものだったら、 半年後はどこでもやってます。 では、「目には見えない部分」のどこに「差」があるのか? その視点は常に持っていたいと思います。 ・・・ それと、このニュースについていくつかご質問をいただいています。
導入学習塾数400校突破~一定の商圏を確保する新制度「エリアマネジメント制度」を12月より運用開始~
「すらら」を入れれば塾FCに加盟する必要はないでしょうか? という質問ですね。 これについては、今週日曜日発行のメルマガのほうで回答したいと思います。
本日はこんなところで。