失敗を恐れ起業を躊躇する人の割合~日本はドイツについで2位!?
竹村義宏のフランチャイズBlog
おはようございます。
昨日と今日の気温差は国が変わったよう、竹村です。
東京は昨日は25度の「夏日」、今日は北風、体感温度は5度くらいじゃないでしょうか。
さて、本日は日経本紙朝刊、この記事から。
起業環境の整備重要に 「失敗恐れためらい」 <日経デジタル記事
「失敗を恐れ起業を躊躇する人の割合」の各国データが出ていて興味深い。
日本は、05年20%を下回り、アメリカ以下になってますが、それが07年には40%を超えて、倍増。
ホリエモンの逮捕が2006年ですから、その影響は大きいでしょう。
堀江さんが「起業ブーム」にのって出てきて、大きな花火を打ち上げ、ドカンとやって終わった感じ。
それでこれだけ数字が動くわけですから、かなり「時代の気分」的なものであることがわかります。
現在も上昇傾向に有り、50%に迫る勢い。
ドイツについで「起業を躊躇する人」の割合が高い国
です。
その他、記事的には大したことないですが、
「起業における典型的な失敗パターン」
がひとつ紹介されていますね。
>スマホ向け広告配信のノボット(同・渋谷)の小林清剛社長(31)は、05年に創業したコーヒー豆のインターネット通販会社を2年で解散し、数百万円の借金を抱えた。「そもそも通販でコーヒー豆を買う人が当時は少なかった。市場の規模や成長性を分析できていなかった」と振り返る。
>アイデア先行で顧客がいるはずと思い込む「独りよがり」は若手起業家が陥りやすい失敗の典型例だ。
この「アイデア先行型」は、5年早かった、どころか1年早かった、でも倒産に至るケースも多いですね。
「今は産みの苦しみ」
「夜明けの来ない夜はない」
の言葉を握り締め「終わり」を迎えるケースは多いです。
アイデア、ビジネスモデルが優れていれば優れているほど、「アイデア先行」「ビジネスモデル倒れ」になるケースも多い。
このパターンに陥らない、唯一の考え方は、
今すぐ充分なお客様はいるか?(市場はあるか)
そのお客様と商品・サービスを結びつける「仕組み」を有しているか?
ということです。
要は、営業(顧客獲得活動)を行えば、お金が入ってくるか?
これだけです。
「早すぎる」というビジネスモデルは本当に多い、のです。
ということを考えていたら、この記事にも目が止まりました。
イケアが低価格ホテル 米マリオットと提携
2006年に千葉県南船橋にオープンし、今や日本全国で顧客の支持を集めている、
「IKEA」。
知られた話ですが、IKEAも1970年代に三井物産等が出資した会社が日本のフランチャイジーとして店舗を展開。商売にならずに撤退しています。
想像に難くない、と思いますが当時の「高度成長期」の日本においては、買ってきてから「組立」があんな面倒な家具なんて、全く支持されなかったわけです。当時あんな家具は一部の「日曜大工」マニアの趣味の領域です。そんなお父さんは少なかった。
大いに「早すぎた」わけです。
でも、当時今後は日本も「そういう時代になっていく」と予想し、時代を先取りしようと考えた人達がいたわけです。
「30年たったらそうなった」という話です。
記事の中にもありますが、
IKEAもマリオットホテルも「フランチャイズ」方式をとっている企業です。
調べてみるとIKEAは世界36ヵ国展開していますが、うち12ヵ国はフランチャイズ店舗のみの運営ですね。
(現在の日本の各店舗は日本法人イケア・ジャパンの直営)
日本で「フランチャイズ」というとコンビニ、のような小規模なものがイメージされますが、それは日本の常識、世界の非常識、でもあります。
海外でフランチャイズ方式で、と言ったら、このマリオットも含め「ホテル」のような大規模なものをイメージされることのほうが普通です。ああ、ヒルトンとかね、みたいに。
その昔、ヨーロッパで「日本でフランチャイズの仕事をしています」というと、大規模な商業施設の不動産関連の仕事、みたいにイメージされて驚きました。
そのくらい「ギャップ」があるんですね。
本日はこんなところで。
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