コメダ珈琲のビックリ利益にみる「異次元の高収益FCビジネス」とは!?
こんにちは。
アルビン・トフラー氏が死去 「第三の波」で情報化社会を予言 ←大学では何も学びませんでしたが、大学時代に読んだこの本はその後役立った気が!竹村です。
日本では堺屋太一氏が「知価革命」という本で、日本人向けに書いていたことですが。
「情報オーバーロード(情報過多)」なんて言葉も、この「第三の波」に出てきた言葉でそこから30年ですか...
さて、応援したいフースタ&インクグロウから発信された記事。
コメダ珈琲、上場によりMBKパートナーズが430億の投資を3年で回収 | フースタM&A
しかし、この記事は「核心」が書かれてない気がするので補足。
着目すべきは僅か3年で約20億の営業利益を40億にまで引き上げた、
しっかりと実績を積み重ねた結果に過ぎません。
「しっかりと実績を積み重ねた結果」ではなく、創業者から会社を買ったファンドが「フランチャイズ」という仕組みを上手に使った結果、ですね。
40億の利益、というのはフランチャイズ本部としての利益、でありコーヒーやシロノワールからの利益ではないわけです。加盟金、ロイヤリティ、FCへの供給食材からの利益です。
そのへん、少し前のこちらの記事はしっかり分析して書かれています。
コメダHDの事業は基本的にはロイヤリティ徴収、コーヒー・食材仕入一括販売、店舗工事請負等が売上に計上されているため、純粋な喫茶店の利益として見ることは難しいが、今回の上場は、異次元の高収益のFCビジネスを、喫茶店というレガシーな業態で実現させたところにビジネスとしての価値があり、ある意味驚きを隠せない。
異次元の高収益のFCビジネス
その通り、なのです。
フランチャイズビジネスの原点は、「自分が繁盛店を経営するより、繁盛店を立ち上げ、経営するノウハウ・商売のコツを他人に売ったほうが儲かる」、というところにあります。
それが掛け算で何百店舗でできれば「異次元の高収益」になるわけです。
コメダ珈琲についてはそれまでユルイFCとして長年やってきたチェーンを、全国展開レベルの標準化・仕組み化まで行った安田隆之前々社長の功績が大きいと思いますが、現在の臼井社長も更に、素晴らしい手綱さばき。
マクドナルド社長もされた方で、その時期の成功とはいえない体験からこれからの時代のフランチャイズ、について考えられたのだと思います。
そのへん、過去記事で書いてます。
この「ちょっと不揃いなFC展開」はこれからの時代のFCで成功するキーフレーズ、ですよ。
本日はこんなところで。
社員旅行に同行して思う、急成長こそFCの醍醐味!という話
こんにちは。
「グレート・ブリテン」の落日 :日本経済新聞 ←これはイギリス人のリアルな思いが伝わる良い記事!竹村です。
さてさて、日曜日、月曜日と社員旅行に行ってきました!
もちろん竹村義宏事務所の社員旅行ではありません(笑)。
武田塾を首都圏を中心に10校舎展開するC社と、関西を中心に6校舎展開するD社の合同社員旅行!
場所は今回は浜松でした!
これは夕食の前のゲーム大会?の図。
武田塾本部から林社長と中森教務主任、そして竹村が加わり総勢27人!
フランチャイズには様々なメリットがあります。
その中の最大のメリットが、
短期間で多店舗展開できる
ということだと思っています。
例えば、C社は3年前に武田塾の0次募集(=フランチャイズのテスト段階の募集)から参加し、そこから10校舎。D社は脱サラ起業から2年足らずで6校舎。
これができるのがフランチャイズなのです。
そして今回、この2社の社員旅行に参加してみて改めて思うのが、
フランチャイズは教育産業だ
ということ。
人を採用し、育て、育つ仕組みをつくり、組織風土を醸成して拡大していく。
これがフランチャイズです。
「急成長」の鍵は人、にあるわけです。
ひとつのフランチャイズで成功のコツを掴んだら、どんどん人を採用し拡大再生産していくことができる。これがフランチャイジー(加盟店)の最大のメリットであり、逆に言えばフランチャイジーがそう思ってもらえないような本部はダメなのです。
本日はこんなところで。
昨日浜松から戻り今日は大阪に向かってます!
これ面白い!家入さんの元妻、ですね。
モスバーガー創業者櫻田慧氏の「この商売は儲かりませんよ」から始まるFC面談
こんにちは。
昨日はやはりイギリスのEU離脱ネタ、がそこら中で(笑)、竹村です。
FXだ!株だ!で買った負けたの、これはもう丁半博打状態。
まぁ、経済のことなんか全くわからなくても、どちらかに賭ける、ことはできますからね。
さて、先週のフランチャイズチャンネルで、
の話をしましたが、それについてもう少し書きたいので。
今から初期投資が4000万もかかるモスバーガーに加盟しよう、という方は多くはないと思いますが、モスバーガーは日本のフランチャイズ業界をつくった、大きく貢献したFCとして、いくつも語りたいエピソードがあります。
そのひとつが「加盟開発のスタンス」ですね。
上の動画の中で、現在もモスバーガーに加盟するにはいくつもの「レポート」を提出して合格しなければならない、という話をしましたが、この加盟者を「選ぶ」というスタンスは創業時からです。
こんな本を本棚から引っ張り出しました。
創業者の櫻田慧さんの伝記、的な本。
この本の中で、初期のモスバーガーのフランチャイズ加盟募集について、当時の様子が詳しく書かれてます。
無理やりFCを拡大するのではなく「いい人に巡り会えたら、その人にやってもらおう」というのがFC開発のスタンスだった、といいます。
業界紙の記事や雑誌の広告を見て訪れた加盟希望者に、櫻田さんは、
「この仕事は儲かりませんよ」
「厳しい商売ですから、あなたには向きそうもありません」
とまずは、ネガティブな話から面談を始めたそうです。
それに続く言葉は、
「約束は絶対守りなさい。人の悪口を言ってはいけません。人のせいにしてはいけません。」
確かに、
約束を守り、人の悪口を言わず、人のせいにしない
そんなオーナーは成功すると思います。
一見、道徳のような話をしながら、実はFCで成功するマインドセットの話をしているわけです。
この最初の面談で脱落していく人が7割。
最終的に契約に至るのはほんの数パーセント。
だったそうです。
この「ほんの数%」のオーナーは「どうしてもモスバーガーをやりたい」という熱い想いをもった方々であったはずですね。
「どうしてもこの美味しいハンバーガーを自分の手でこの地方に提供したい!」この熱い想いからフランチャイズの成功は始まるのです。
この原点から始まったところにモスバーガーのFCの成功があります。
本日はこんなところで。
どうして武田塾はフランチャイズ展開を始めたのか?という話!
こんにちは。
ソフトバンク、アローラ副社長が退任 孫氏が社長継続 ←これはかなりビックリ、竹村です。
本来次の株主総会で社長になるはずが、そこで副社長から退任。なかなか無いケース。
14年度は入社に伴う契約金を含め165億円と巨額の報酬を受け取り、15年度の報酬も約80億円だった。
そこから、
孫氏はアローラ氏を招き入れた当初「60歳になったら社長を交代しようと考えていた」(孫氏)。ただ60歳が来年8月に迫るなか「やり残したことがある」と考えるようになったという。
う~ん、そのままは受け取れない、ですよね。男と女の離婚話、じゃないですからね。
さてさて、本日公開のフランチャイズチャンネルは、
どうして武田塾はフランチャイズ展開を始めたのか?
という話。
けっこう、面白く実は深い話、だと思います。
林社長もフランチャイズ展開をしようと考えて、竹村に連絡してきたわけでもない、竹村が面白いことやってる、と武田塾をみつけて林さんを発掘したわけじゃない。
ある人が触媒となって、武田塾のフランチャイズ化、が始まったわけです。
そのへんが面白いし、大事なところ、なのです。
この左の方が「運命の人」、武田塾第一発見者の上原さん!
フランチャイズチャンネル、意外とちゃんと撮ってます(笑)。
スタジオっぽい撮影!
フランチャイズチャンネル、明日からは今、この上原さんが中心になって成功させている「障がい者の就労支援移行事業」についてのシリーズが始まります!乞うご期待!
本日はこんなところで!
今の時代社長が実名でブログもSNSもやってないFCはやめておけ、という話
こんにちは。
イチロー選手、おめでとうございます。
個人的には、「(日米合算と)ケチがつく記録だから意識してなかった」と言いながら、「日本で4257本打つほうが難しい」と言っているところに拍手、ですね。
あと「小学生時代から自分は笑われて育ってきた」という話も素晴らしい。
さて、前回、
書きました。
一言で言えば、
自分がFCで成功できるかどうかを(先にFCをやっている)他人に聞いてもムダ
ということです。
もちろん、
本部の人がいう話だけだと信用できない
という気持ち、考えはわからないではありません。
が、検討を進めていくうちにそんな気持ちが強くなるようなら、加盟はやめていおいたほうが良いでしょう。
ひとつ、方法がありますね。
それは、
本部社長&加盟店オーナーののSNS、ブログなど見てみること
ですね。
今の時代、きちんと情報発信できているFCなら、そこでのやりとり、語られている内容みれば本部、加盟店オーナーとの「関係」は分かるはずです。超大手、みたいなFCではなければ。
例えばfacebookで本部社長を検索して、そこに「いいね」している人を少し丁寧に見てけば加盟しているオーナーらしき人はわかると思いますし、その方の投稿とかを見ていけばそのFCの「雰囲気」が伝わってくるはずです。
この「雰囲気」から情報を超えた大事なところがわかるはずですね。
たとえば、これはハウスクリーニンのFC、ダイキチカバーオールの社長のブログですが、これを時系列で読めば広告やFCパンフレットに書いてある以上のことがよくわかりますね。
もちろん小田さんのfacebookをフォローすれば「今」がわかります。
そう言われても、今検討しているFCの社長はブログもやってないし、facebookやツイッターもない。なんか加盟者限定非公開、みたいなものはあるらしいんですが…というようなこともたまに聞きますが、
今の時代そんな社長がやっているFCは辞めておいたほうが無難だと思います。
本日はこんなところで。
FC加盟検討における既存加盟店へのヒアリングについて
こんにちは。
女子学生が就職したい「人気ランキング」100 ←これは少しビックリ、ですね、竹村です。
上位に銀行が並ぶ、だけでも個人的には大いに?ですが、「みずほ」が第1位はないでしょう。会社業績だけでなく福利厚生や労働条件を重視して選ぶ傾向、と記事にはあるものの四季報の情報とか比較しないんでしょうか?定期的に不祥事もありイメージも良くないはずなんですが...
まぁ、新卒の就職ランキングというのは「その他大勢」の学生が選ぶランキング、であることは昔から変わらないわけですが、それでもわからない「みずほの1位」です。
さて、本日は「加盟しているオーナー=既存加盟店へのヒアリング」というアクションについて。
武田塾でもその希望はたまにいただきます。
たまたま昨日もそのような希望がありました。「できればうまくいっていない校舎の話を聞きたいんです」という。
武田塾の場合、直接やってる方の話しを聞いたい、という方には次のようにお話しています。
開校している校舎はHPでわかりますので、本部を介さず直接アポをとって訪問していただいてOKです。
ただ、後から既存校のオーナーから本部にクレームが入ったケースもありますので、そこは注意して訪問して下さい。
とアドバイスしています。
実際、「近くにいるので少しだけ話しがききたい」と突然訪問されて断れず会ったら、ピントの外れた質問ばかり。かなり失礼な人だと思うので、あの人は加盟させない方がいいですよ、と既存オーナーから言われ、その方の加盟をお断りしたケースもあるのです。
先のようにアドバイスして、実際回られるオーナーもいれば、回らずに加盟されるオーナーもいます。いちばん訪問した方は、その時点で開校している校舎の8割の話を聞いた、という方もいます。
フランチャイズに加盟する上で、加盟する前と後で話が違うというのは絶対に避けたいところです。それを避けるためのアクションとして既に加盟しているオーナーの話を聞きけばよいのでは、という考えはよくわかります。
ただ、竹村的にはこの「既存加盟店へのヒアリング」というアクションはかなり注意が必要で、そこがわかっていないとムダどころか、目的に対して逆の成果しか出ない、と思っています。
具体的にみてみましょう。
手元にある、「フランチャイズ加盟ワークブック(フランチャイズ研究会編)」の既存加盟店へのヒアリングのページについてみてみると...
このような質問項目例が。
どうでしょう?
「どうでしょう?」と言うのは、これを質問される既存オーナーの立場から考えてみて欲しいのです。
・この本部に加盟して苦労したことはなんですか。
・売り上げ予測との乖離はどれくらいですか。
・一日あたりの来客数と客単価を教えてください。
・現在の形状の問題点はなんですか。
・今後の事業の見通し方向性はどうですか。
・・・
(全て上記ワークブックより)
冷静に考えて、「今このフランチャイズを検討しています」という方から、上のような質問をされたら、どう思いますか?
こんな質問を連発された場合、既存オーナーはかなり気分を害する、のではないでしょうか?
こんな質問をしてくるやつはそもそも成功しない、と思ってしまうオーナーも少なくない?と思います。
だから、好意をもって正確な情報を答えてくれない場合が多いのです。
そして、これは竹村の経験則からですが、
成功しているオーナーほどこのビジネスは簡単じゃない、甘く考えてるなら加盟しないほうが良いよ、という傾向があり、成功していないオーナーは「悪くないよ」という傾向がある、のです。
なぜ、そうなるか?は少し考えてみてください。
ヒントは、
「あなたは私じゃない」
♪わたし以外わたしじゃない、んですから、わたしの話がどこまで参考になるの?
やるのは「あなた」でしょ?当たり前だけどね~♪
ということです。
この続き、明日書きたいと思います。
本日はこんなところで。
藤原和博氏の「ニッポン人の時給」で考えるフランチャイズオーナーの「時給」とは?
こんにちは。
今日は昼間少し時間があったので、舛添さんに対する集中審議をテレビで見ていました。
予想はしていましたが、まぁなかなかひどいもんでしたね。グレーな部分について一問一答で詰めていく質問と言うより、ひとつひとつについて知事として一体どう思うか?と言う意見を聞くような質問の連発。
舛添さんが、「大変申し訳無く思っている、反省している的な答」の繰り返しでした。
やはり、「法には触れないが不適切=不適切ではあるが違法ではない」という域から離れることができませんでした。
結局今回のこの事件?は、政治資金規正法がビックリするほどのザル法である、という事を世に知らしめたという価値で終わる気がします。
さて、昨日は日曜日ですのでメルマガを配信しています。
「赤ペンチェック」のコーナーで取り上げた藤原和博さんの本の中に出てくる、「ニッポン人の時給」。メルマガでもふれましたが、やはり図で見るとわかりやすい。
年収いくら?ではなくて時給いくら?の視点で考えなければ、いい仕事はデキない、という説は、激しく同意。
サラリーマン・公務員の時給は3,000円から5,000円あるわけです。だから学生たちがまずはサラリーマンを目指す、というのも当然なのかもしれません。アルバイトの4倍~6倍稼げるわけですから。
ただ、それが本当に高いのか?という話です。
この図の1万円を境に「右半分と左半分」であり、右半分になるためのキャリア戦略を立てろよ、というのが藤原さんの主張です。
フランチャイズで言えば、自分が店や教室に入り、つまり自分の労働力を投下するタイプの脱サラ個人向きFCは、やはり時給換算でいうと、かなり低いものになります。年収自体は多くても労働時間が長くなるので、時給は低い。
そして、自分が抜けたら一気に儲からなくなるので、次の展開ができないというのがこの型のFCの最大の問題です。
なので、竹村は、
フランチャイズは多店舗展開してこそ価値がある
と言い続けています。
だから、最初は自分自身が入っても、軌道にのったら自分は抜けても店や教室が回る、人に任せてOKなビジネスモデルを推奨しているつもりです。
自分は店に入らずビジネスオーナーとしてフランチャイズを形できれば、これは時給としてはかなり上を目指せるはずで、8万円も夢じゃないですね。
この本はサーティーワンのFCでそれを実現しているオーナーの書いた本。
ちょっと勘違いさせるようなタイトルではありますが、内容はFCビジネスで多店舗、拡大していく志向の方には大変参考になるものです。Amazonの中古でも簡単に手に入るのでオススメ。
しかし、先ほどの「ニッポン人の時給」について、竹村の仕事で考えてみる少々反省しなきゃならないですね。
今までやってきた仕事を振り返って、「営業」×「フランチャイズ」という2つの分野で1/100レベルの仕事はしたと思います。その2つを軸にした掛け算、まさに藤原さんいうところの「1/10,000」の希少性を武器に、今仕事ができていると思います。
しかし、時給は8万円には遠く及びませんね(笑)。
確かに、上の図でいう「専門家」としての1万円は超えていると思いますが、1万円では単なる専門家、ですね。
まだまだ精進が足りません(笑)。
フリーになった頃は朝5時から起きて仕事をしていた時期もありました。その辺がちょっと甘くなってきたかなと反省。時給8万円を目指して頑張ろうかと思います。
本日はこんなところで。