ネットで話題の「銀だこ」の創業エピソードを読んで考える
こんにちは。
ファミマ、ニーズ無視の異常な積極出店の危うさ←フムフム、竹村です。 同じく超積極出店しているゼブンとはやはり、徹底度、厳しさが違うんででしょうか。コンビニの場合は飲食以上に「立地8割」の商売ですから、出店に関して「計画達成ありき」の仕事ではダメですよね。
さて、本日はネットでかなりシェアされているこの記事、なかなか示唆に富んでると思うので、ご紹介。 築地銀だこ社長「28歳の頃アイスまんじゅうで1億円の借金」
「28歳の頃、横浜の中華街でアイスまんじゅうが爆発的に売れて、実家に兄貴と組んで1億かけて工場を作ったんです。そしたら途端に売れなくなって。守男と組むと身上を潰されると親に勘当された(笑)。銀座で自転車に積んだアイスキャンデーを売ったり、高速のサービスエリアでジャガイモふかして売ったり、ありとあらゆるものを売って借金は返しました。これは売れると思うと、つい工場を作ってしまうんですよ」
こういうことはフランチャイズで良くある話なので注意が必要です。 何かをきっかけにブームが起きて、爆発的に売れる。そしてそれは単なる「ブーム」でしかなく、定着はせずブームが去ったとは商売にならない、という事例です。 白いたいやき 肉巻きおにぎり 十円まんじゅう メロンパンの移動販売 ・・・ どれもちょっとしたブームになりフランチャイズもできましたが、早々に本部すらなくなったところが多いですね。 「旬」の「今人気」のFCに加盟する、というのは、リスクがたかいのです。飲食のようなブームの変化が激しいものはとくに、ですね。 アイスまんじゅうはブームで終わり、銀だこは定着する「この違い」です。 そしてこの記事、最後に書かれたエピソードが最高に面白い。
「銀だこが出来たとき、これは行けると確信しました。その頃、実家の鉄工所が潰れかけていて、3億も借金があることがわかった。僕は勘当されていたけど、親兄弟を守ろうと社長になって、鉄工所をたこ焼きの機械の製造工場にしました。機械を売るには、どんどん出店していくしかない。気づくと1年半で借金がなくなっていた。アレは本当に奇跡でした」
佐藤さんというのは常人ではないですね。だから何度も失敗しながら、それでもなんとか商売を当てようと継続して、ついに「銀だこ」をヒットさせる。 普通の人のできることではありません。 そして、この常人にはできない、奇人変人の発想だからできるの商売に「乗っかる」のがフランチャイズ、というものです。 「銀だこ」には佐藤さんのそれまでの失敗という経験と発想がつまっているわけです。
本日はこんなところで。